『ラストエンペラー』

【監督】 ベルナルド・ベルトルッチ
【出演】 ジョン・ローン,ジョアン・チェン,ピーター・オトゥール,坂本龍一
【公開】 1987年 伊・中・英 163分
【受賞】 第60回アカデミー賞 作品賞、第45回ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門作品賞
【ジャンル】 人間ドラマ

予告編

あらすじ

1950年。第二次世界大戦の終結による満州国の崩壊と国共内戦の終結により、共産主義国である中華人民共和国の一都市となったハルピン駅の構内。5年間にわたるソビエト連邦での抑留を解かれ、中華人民共和国に送還された「戦犯」達がごった返す中で、溥儀の顔もあった。彼は人目を避けてトイレに入り手首を切った。監視人の手により危うく一命を取り留めるも、様ざまな過去が彼の脳裏をよぎっていた。

幼少時代の彼は、紫禁城に閉じ込められ寂しい時代を過ごした。そんな彼にも楽しみができる。家庭教師としてやって来たジョンストンから数学やテニスなど、西洋の文化を学ぶ機会があったのだ。15歳になった溥儀は、婉容を皇后に、文繍を第二の妃に迎える。

そして1924年、中華民国の軍人である馮玉祥のクーデターで、溥儀は紫禁城を追われる事にになる。ジョンストンが英国大使館に彼らを保護してくれることになるが、ここから彼のラストエンペラーとしての苦悩の日々が始まる。

レビュー

時代に翻弄された、最後の皇帝。きっと彼が見ていたのは人間の愚かさではなかっただろうか。自分は時代の変わり目に、ただ言われるがままに生きてきて、生まれた時から、自分の意思では生きていけなかった。そうした自分を利用する人たちを見ながら、また自分を利用する人たちでさえも時代に翻弄されている存在であり、みなが悲しい運命を背負っているように、見えたのではないだろうか。日本、中国、ソ連、そして満州。それぞれに関わりながら、激動の時代を生き抜き、彼はその後一応は一般市民になってはいるが、本当に心の平安を味わう事ができたのだろうか。

紫禁城には数年前に訪れた経験があるが、本当に馬鹿でかい城だった。城というか1つの町がすっぽり入る大きさでビックリした。

北京10

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