『ウォーターボーイズ』

2013/09/03

【監督】　矢口史靖
【出演】　妻夫木聡,玉木宏,三浦哲郎,近藤公園,金子貴俊
【公開】　2001年　日　91分
【受賞】　第25回日本アカデミー賞最優秀音樂賞
【ジャンル】　青春映画

あらすじ

廃部寸前の男子高校水泳部。部員は根性無しの3年生、鈴木ただひとり。ところが水泳部の顧問に美人教師の佐久間先生が就任した事から、部員が一気に膨れ上がる事になる。しかし佐久間先生の目的は、男子のシンクロナイズドスイミング部を作ることだったのだ。みな恐れをなして逃げ出してしまう。結局残ったのは５人。しかも、佐久間先生が勝手に文化祭に参加することを申請してしまった為、もう後に引けなくなってしまう５人だった。

そんな矢先、言いだしっぺの佐久間先生が突然の産休。これ幸いと文化祭参加を辞退しようとするが、周りからバカにされたことによって、逆に奮起する部員達。

ある日、訪れた水族館で、見事に泳ぎ回るイルカのショーに触発され、怪しげなイルカの調教師の磯村に頼み込み、練習を重ね、徐々に上達していった。そしてウォーターボーイズたちの文化祭での演技が始める

レビュー

矢口史靖の作品は前向きな青春映画が多い、彼が若いからというのもあるのだろうけど。とにかく前向きな明日への希望みたいなものを含んだ作品が多く、観た後で気持ちがいい。それでいて、独特の着眼点があるので、ネタが面白い。男のシンクロとか普通映画の題材として選ばないだろという所を選んでくるセンスがすべてだ。基本的にコメディタッチなんだけど、どこか抜けた感じの笑いが、微笑ましい。たぶん、それって役者らしい役者を使わないところにも発揮されているんだと思う。わざとらしさが残ってるのをあえて狙ってるとしか思えない。例えばこの作品でも眞鍋かをりを出演させてるけど、その役どころはセクシーってだけで大根もいいところ。そんなんでも笑いにしちゃてるので、ある意味反則に近い。