【監督】 アキ・カウリスマキ
【出演】 マッティ・ペロンパー,カリ・ヴァーナネン,サッケ・ヤルヴェンパー,ジム・ジャームッシュ
【公開】 1989年 フィンランド・スウェーデン 78分
【ジャンル】 人間ドラマ
あらすじ
シベリアの地を拠点に活動するレニングラード・カーボーイズ。彼らのマネージャーは、バンドの演奏があまりにもひどい事から、アメリカに行くことが唯一の希望だと考え、ニューヨークのプロモーターを紹介してもらう。彼らは飛行機に乗ってニューヨークを目指す。しかしそのアメリカのプロモーターから与えられた仕事は、メキシコに住む彼のいとこの結婚披露宴での演奏だった。そのプロモーターから、今流行っているのはロックンロールという音楽である、と教えられた彼らは、本を買って勉強を始める。
メキシコへ向うために、キャデラックを購入した彼らは、道中田舎の農夫たちがたむろするバーで演奏をし、日銭を稼いだりする。また警察に捕まったり、野宿したりしながらメキシコを目指す一風変わったロードムービー。
レビュー
ギャグのようなバンドが主人公。でもこのバンドまじめに活動する実在のバンド。もともとは「スリーピー・スリーパーズ」という名で活動していたが、映画の出演がきっかけでバンド名も映画の「レニングラード・カウボーイズ」に変えて今でも活動しているようだ。リーゼントにオールドタイプのスーツ、長いブーツと、現代にふさわしくない格好も魅力のひとつ。彼ら自身は大真面目なのに、作風がシュールなので、つぼに入るとどのシーンもお笑いでしかない。
この監督の作品はどれもシュール。お気に入りのシーンはたくさんあるけど、ツンドラの地で演奏する彼らの足は、トラクター。リーゼントスタイルでトラクターに乗ってる画がなんともシュール。
アメリカに来てキャデラックを購入する彼ら。しかしバンド全員が乗れないとわかると、トランクが開いて、無言でソファーが置かれる。次のカットでは高速道路を走るキャデラックのトランクに黙って座る二人のメンバーの姿が映し出される。
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