『ブギーナイツ』

2013/10/17

【監督】　ポール・トーマス・アンダーソン
【出演】　マーク・ウォルバーグ,バート・レイノルズ,ジュリアン・ムーア,ヘザー・グレアム,フィリップ・シーモア・ホフマン
【公開】　1997年　米　156分
【受賞】　ゴールデングローブ賞 – 助演男優賞
【ジャンル】　人間ドラマ

予告編

あらすじ

1977年のロサンゼルス郊外。ナイトクラブで皿洗いのバイトをしているエディは、いたって普通の１７歳の少年だった。しかし彼はひとつだけ他人とは違うものを持っていた。それは通常で２０センチ、勃起時に３０－４０ｃｍになろうかという巨大なペニスだった。彼はポルノ映画の監督ジャックに、その巨根を見込まれスカウトされる。

彼はオーディションで早速実力を発揮してみせる。そして一気にポルノ業界でメジャー男優となっていく。名前もダーク・ディグラーと改めて、次々とヒット作を飛ばし、ポルノ界の各賞を総ナメにしていった。
しかし名声と贅沢な生活を一夜にして手に入れた彼に待っていたのはドラッグの罠だった。次第にコカインやメタンフェタミンといった麻薬に手を出すようになり、身を滅ぼしていく。そして変化する時代の中で転落していく。

レビュー

実話を元にした作品。これもある種のアメリカン・ドリームのお話。でかいペニスという武器を使って、すべてを手に入れた男の物語。こういうのがあるからアメリカは素晴らしい。単純明快に成功と挫折のストーリーが描かれるエディの人生。

この作品のモデルとなったのが「ジョン・ホームズ」。彼は幼い頃から両親の離婚等で、相当苦労して育った。若くして結婚してからも、色々な職種を転々としながらも真面目に働いていた。ポルノ映画の仕事も始めはバイト感覚だったが、やがて売れだしてその道にのめりこんでいく。映画のストーリーに若干の脚色はあれど、確かに彼は通常時で20センチくらいのモノを持っていたそうだ。勃起時は30ｃｍとも40ｃｍとも言われているが、経験した女優達の証言からは、やわらかい大きなヘチマだったとの事だ。ある女優は、「もし完全に勃起するような事になれば、血が脳に足りなくなって、彼は倒れてしまうわ」と言っていたという。