『幸福の黄色いハンカチ』

【監督】 山田洋二
【出演】 高倉健,武田鉄矢,桃井かおり,倍賞千恵子
【公開】 1977年 日 108分
【受賞】 第1回日本アカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優/女優賞・助演男優/助演女優賞・音楽賞、第51回キネマ旬報賞 大賞、第32回毎日映画コンクール 大賞、第20回ブルーリボン賞 大賞、第2回報知映画賞 大賞、(国内ほぼすべての映画賞を受賞)
【ジャンル】 青春映画

予告編

あらすじ

失恋したての花田欽也は、真っ赤な車を買って、失恋の傷を癒すための旅に出る。目指したのは北海道。釧路から網走にやってきた欽也は、駅前で朱美をナンパする事に成功し、ウキウキとドライブに出る。海岸にやってきた2人は一人の男に写真を撮ってもらう。この男は、網走刑務所から、刑期を終えた出所したばかりの島勇作。出会った3人は一緒に旅を始めることになる。

スケベで朱美をどうにかものにする事しか考えていない鉄也と、純情は朱美。そしてひょんな事から、勇作が刑務所あがりであること、昔殺人未遂を起こしていた事が明らかになる。一度は、電車で行くと言い出す勇作だったが、結局3人で旅を続ける事になる。

車の中で勇作は自分の過去を語り出す。妻と出会い、結婚、そして幸せな新婚生活があった事。しかし妻の流産をきっかけに絶望した勇作はヤケになり、繁華街での喧嘩で相手を死なせてしまい、刑務所に入った事。そして勇作が夕張に向かっているのは、妻に会うため。網走で出した葉書きには、「もし、まだ俺を待っているのなら、黄色いハンカチを家の外にぶら下げておいてくれ、それが目印だ。もしそれがなかったら俺はそのまま引き返す。」と書いていた。それを聞いた欽也達は一緒に夕張に行くことを決心する。

レビュー

僕が初めてこの映画を観たのは20年くらい前だから、それでも公開から20年は経っていた事になる。セリフまわしとか、相当に時代を感じたけど、それでも作品にパワーがあるから、最後までにのめり込めた。さすがに公開時、映画賞を総なめにしただけはある。日本の映画至上、ここまで賞を独占するような作品は珍しいと思う。勿論、映画における賞なんていうのは、映画マニアが審査してるだけだから、総合的な判断によって決められるだけで、賞を取る事がすべてではないし、賞を取った映画だから必ずしも楽しめるわけでもない(中には小難しいのもたくさんあるし)。でもこの映画は確かに賞を独占できるだけの力強さと、映画の魅力とか楽しさが詰まっていると思う。

 

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