【監督】 ラッセ・ハルストレム
【出演】 ジョニーデップ,ジュリエット・ルイス,レオナルド・ディカプリオ,メアリー・スティーンバーゲン
【公開】 1993年 米 118分
【受賞】 アカデミー賞 助演男優ノミネート
【ジャンル】 青春映画
あらすじ
アイオワ州の小さな田舎町。成人しているギルバート・グレイプは、大型スーパーの進出で今は流行らなくなった食料品店で働いていた。日々の生活は同じ事の繰り返しで、退屈ではあったが、彼には町を離れられない理由があった。彼の家族は父が自殺して以来、家を一歩も出たことのない超肥満な母と、知的障害を持つ弟アーニー、そして2人の妹がいた。ギルバートは彼らの面倒を見なければならなかった。特にアーニーは手がかかった。少しでも目を離してしまえば、町の給水塔に登ってしまうなど、面倒を常に見ていなければならなかった。またギルバートは乗り気でもなく店のお客の中年の夫人と不倫をしていた。そんな無気力な毎日を過ごしていたある日、トレーラーの故障で沿道にキャンプを張っている少女ベッキーと知り合い、2人の仲は急速に深まっていった。彼女との出会いは、彼のこれまでの我慢を解き放つのだった。
レビュー
僕も高校生の時、とにかく田舎を出たかった事を思い出す。どこでもよかった。とにかく生まれ故郷を出たいという衝動に駆られた。よーく思い出しても、それはただ親元を離れたかったからとしか思えない。とにかく自分で生活がしたかったのだと思う。そして大学受験で東京に行く事になる。そして今、アメリカ暮らし二年目。日本を離れる時も、無性に日本にいたくない衝動に駆られた。東京に10年以上住んで、なんか窮屈な世界というか、狭く感じてしまっていたように思う。
人は常に変化を求める人と、あまり変化を求めない人がいる。昔、「若者のすべて」というドラマがあった。その主人公は父の代から続く修理工場を地元に持っていて、そこが仲間達の溜まり場だった。ある時、その工場を売ろうとする。「俺も自由になりたい」という理由で。でも思いとどまり、みんなが帰ってくる場所を残しておきたいと、売るのをやめる。別にどっちが正しいとかの話ではなく、変わる事も変わらない事もどっちも必要だよねって思う。
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