『ナチュラル・ボーン・キラーズ』

【監督】 オリバー・ストーン
【出演】 ウディ・ハレルソン,ジュリエット・ルイス,ロバート・ダウニー・Jr,トミー・リー・ジョーンズ,トム・サイズモア
【公開】 1994年 米 118分
【受賞】 ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞
【ジャンル】 アクション

予告編

あらすじ

片田舎にある客もまばらなレストラン。ミッキーとマロリーが食事をしている。ジュークボックスに合わせて踊るマロリー。地元の中年男がマロリーと一緒に踊りだす。すると突然、人が変わった様にマロリーが彼に襲いかかる。それにあわせるようにミッキーも拳銃を取り出し、客やウエイトレスを撃ちたい放題。レジの金を掴むと、残った老人に「ミッキーとマロリーがやったと言え」と告げ立ち去る。

マロリーは幼い頃から父親に性的虐待を受けていた。そこに現われた肉屋の配達人であるマロリー。彼らは一目で惹かれ、父親の車を盗んで旅立つが、ミッキーはあっけなく刑務所へ。しかし刑務所での強制労働中、突如として起こった竜巻にまぎれて脱獄。マロリーの家へやってきたミッキーはマロリーと共に、父親の頭を金魚鉢に沈め、母親をベッドに縛って火を放ち、殺して立ち去っていく。自由を手に入れた彼らはやりたい放題。次から次へと殺人を繰り返していく。もちろん警察に追われる身になるのだが、一方ではマスコミによって英雄的に報道され、世界各地にファンが続出する異常な事に。しかし彼らは毒蛇に噛まれた事をきっかけに逮捕されてしまう。

一年後、彼らは独房生活を続けていたが、異常性はまだまだ失っていなかった。

レビュー

原作がタランティーノだけあって、めちゃくちゃし放題の主人公。それをまた監督のオリバー・ストーンが無茶苦茶に描いている。映画として成立しているのが奇跡のような作品。アニメ描写もあれば、わざとチープな合成を用いたり、簡単に言えば、製作者もドラッグに犯されながら作ったような作品だ。劇中に登場する警察官ですら、異常者なんだから、もう致命的。

僕がびっくりしたのは殺人を繰り返す2人に対して、世界中にファンができる描写。殺人という犯罪行為も、ある側面では美化し賞賛してしまう人間のおろかさみたいなものを感じた。でも自分自身もこうした作品を観て楽しんでいるんだから、結局はファンのうちのひとりという事になる。これって人間のもつダークサイドなんだと実感した。

 

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