【監督】 ミミ・レダー
【出演】 ハーレイ・ジョエル・オスメント,ケヴィン・スペイシー,ヘレン・ハント
【公開】 2000年 米 123分
【ジャンル】 人間ドラマ
これが実現すれば、きっと世の中はもっとよくなる。
あらすじ
中学1年生になった主人公トレバーは、学校の授業であるテーマを与えられる。担任教師で社会科のシモネット先生は、「もし自分の手で世界を変えるなら、何をする?」と問いかける。その問いかけにトレバーは「ペイ・フォワード」という考えを披露する。ペイ・フォワードとは他人から受けた思いやりや善意を、別の3人の相手に今度は自分から善意や思いやりを渡すというものだった。
トレバーはその相手を探していた。一人目は仕事に就かない薬物中毒の男。そして二人目は奥手なシモネット先生。そして最後はいじめられている同級生を選んだ。
担任のシモネット先生は独身。そしてトレバーの母も独身。彼はなんとか2人を結び付けようと画策するのだった。しかし先生は顔に醜い火傷の跡があり、それを気にしてなかなか心を開こうとはしなかった。なかなかうまくいかない事に、トレバーは失敗だったと思うようになっていたが、実はペイ・フォワード運動は思わぬ形で広がっていたのだが。。。
レビュー
このアイデアにはしびれた。本当にしびれた。他人から受けた善意を、今度は自分が別の3人に善意を伝えていくというもの。発想が素晴らしい。これは数年前から広がっている「シェア」に大きく関わる事だ。現在のシェアの考え方は見返りを求めない善意ではないものが多い気がするが、本来のシェアは、見返りを求めない、施しの精神だ。これが本当に広がれば、世界はもっと楽しいし、もっと幸せな世界になるだろうと思う。世界はきっとそうした小さな運動から大きく変わっていくのだと、この映画を観ると思う。
昔誰かに言われた言葉で、「ギブアンドテイクなんて考えるな。相手にしてあげた事は忘れてしまえ。そのかわり相手にしてもらった事は絶対に忘れてはいけないよ」と。つまり相手にしてあげた事を覚えていると、やってあげたんだから、見返りを期待する事になってしまう。そうではなくて、見返りの事は考えずに、受け取った善意だけは忘れずに返すようにしろと言う事だ。
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