【監督】 リドリー・スコット
【出演】 ラッセル・クロウ,ホアキン・フェニックス,コニー・ニールセン,オリヴァー・リード,リチャード・ハリス,ジャイモン・フンスー
【公開】 2000年 米 155分
【受賞】 第73回アカデミー賞 作品賞、第58回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞
【ジャンル】 SF
あらすじ
ローマ帝国の平民出身の将軍マキシマスは、ゲルマニア遠征で蛮族との決戦にからくも勝利する。皇帝アウレリウスは膨張し続ける帝国であったが、崩壊が近付いている事を悟るのだった。老いた皇帝を悩ませるもう一つの問題が、帝位継承についてだった。勇気や正義感など持たず、貴族との政治や策謀に没頭する皇子コモドゥスを疎ましく思い、その一方でマキシマスの勇敢かつ無欲な部分を気に入っていた。アウレリウスは、問題を抱えるローマを根本的に立て直すには、民衆が貴族と同等に政治を行っていた共和制へ戻す必要があると考え、その意志の実現のためには、マキシマスに帝位を譲るべきだと考える。一方、皇帝の実子であるコモドゥスは、父の愛情が自身に向けられていない事を不安に感じ、旧友でもあるマキシマスに、側近として自分の治世を助けてくれるように頼む。コモドゥスは皇帝であり父であるアウレリウスから、帝位をマキシマスに譲る事を知らされた事で逆上し、父を殺してしまう。そしてコモドゥスはマキシマスとその家族の処刑を命じる。それに反旗をひるがえすマキシマスであったが、家族は殺されてしまう。行き場を失ったマキシマスは流れ着いた町で剣闘士として生きていく事になる。そしてコロッセウム(大闘技場)での剣闘技大会に招かれて、コモドゥスと再開を果たす。
レビュー
画面全体から漂う重厚な雰囲気。「エイリアン」や「ブレードランナー」という歴史的作品の後に、雇われ監督を続けたリドリー・スコット監督の、監督人生第二幕の幕開け的な作品。予算のかかった大作映画を作らせたら、この監督は外さない。特に広い大きな舞台・創造性あふれる舞台を作らせらた、この監督の右に出るものはいない。アップルの1984年の伝説のCM(動画参照)なんかもこの監督の作品だけど、やっぱり数秒の間でもその世界観は圧倒的なものがある。
なんといってもラッセル・クロウの存在感なくして、この映画は成り立たない。その暑苦しいまでの顔付きと声が、作品の重厚感をさらに高めてる。リーダーとしての存在感もピカ一とあって、男が惚れる男の象徴的存在として、彼の最高傑作だと思う。
売り上げランキング: 3,397

![グラディエーター [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IBbWLEQtL._SL160_.jpg)

