『インビクタス / 負けざる者たち』

【監督】 クリント・イーストウッド
【主演】 モーガン・フリーマン,マット・デイモン
【公開】 2009年 米 132分
【受賞】 第82回アカデミー賞2部門ノミネート
【ジャンル】 人間ドラマ

奇跡の実話。

予告編

作品経緯

この作品は、ネルソン・マンデラの自伝『自由への長い道』が出版された際に、マンデラ本人に「もしこの作品の映画が公開されるなら、誰に演じて欲しいか」という質問に、モーガン・フリーマンと答えた事に始まる。これを聞いたモーガン・フリーマンがこの作品の映画化権を買い取り、クリント・イーストウッドに監督を依頼したという経緯があるそうだ。

あらすじ

1994年の南アフリカ共和国が舞台。反体制活動家として27年間という、長きに渡り投獄されていたネルソン・マンデラは、1990年に釈放され、同国初の黒人大統領となった。その事で多くの白人官僚達は、マンデラが黒人を多く採用するだろうと予測し、荷物をまとめ始める。しかしマンデラ大統領は初登庁の日、「辞めるのは自由だが、新しい南アフリカを作るために協力してほしい。」と協力を求めた。

一方でマンデラ大統領は、新しい南アフリカを世界にアピールしたいとも考えていた。そこで目をつけたのが代表のラグビーチーム「スプリングボクス」であり、自国で開催されるラグビーワールドカップ。マンデラはこのチームが南アフリカの白人と黒人の和解と団結の象徴になると考え、チームの主将フランソワを招き、激励する。白人であるフランソワは、大統領の意図を理解し、感銘を受け、ワールドカップでの優勝を目指していく。チームはマンデラ大統領の意向から、貧困地区の黒人の子供達にラグビーの指導に赴く。当初それを不満に感じていたメンバーもいたが、やがて国民の間でチームへの人気が高まり、自分たちの存在が南アフリカ国内だけでなく、世界的に注目されていることを知り、自覚が目覚めていく。
そしていよいよワードカップが開催される。

通常のクリント・イーストウッド監督の作品ではなく、これは雇われ監督としての作品なので、深い心理描写を描いた作品ではない。しかし、監督の優しい目が作り出している映像である事が、作品の至るところで伝わってくる。例えば、マンデラの警備をするチームは白人チームと黒人チームとで、2つ存在する。初めは対立しあうのだが、やがて溶け合っていく過程をコミカルに描いているあたりがそれである。

 

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