【監督】 イ・ジェハン
【出演】 チョン・ウソン,ソン・イェジン
【公開】 2004年 韓 117分
【ジャンル】 恋愛
あらすじ
工事現場で働く無愛想な大工チョルス、社長令嬢であるスジン。彼らは仲間と屋台で盛り上がる中、お互い見つめあい、そして恋に落ちた。そして二人は結婚し、本当に幸せな毎日を送っていた。もともと物忘れをしやすかった彼女だったが、それは日に日に深刻なものになっていた。不安に思い、病院に行って診察を受けた彼女に、医者は「若年性アルツハイマー」との診断を下すのだった。肉体的な死より、精神的な死が先に訪れる病。日々消えていく記憶の中で、その記憶をつなぎ止めるために、2人の闘いが始まる。
しかし、やがてスジンはチョルスの事すらも忘れていく。絶望感に襲われながらも必死で彼女を見守るチョルス。そしてある日、仕事から戻ったチョルスは、空っぽの部屋と置き手紙を目にする事になる。
「あなたは今、泣いているでしょう 愛するチョルス。記憶が残っているこの短い間に、どうしたら私の気持ちを伝えることができるでしょう。私はあなた、チェ・チョルスだけを愛しています。これだけは忘れたくない。忘れちゃいけないのに。私の記憶を奪っていくこの病気が、あなたの記憶だけは残してくれますように。それが叶わないなら、どうか、消えていく記憶の中で最後まで残っているのが、あなたと過ごした日々でありますように」。
レビュー
とにかく切なくなるラブストーリーを観たいならこれだ。韓国の映画とかドラマってどうしてこうシリアスなものばかりなんだろうか。ドラマにしても毎回誰かしら泣いてるし。
それはともかく、この作品は本当考えさせられた。もし自分の彼女や婚約者の記憶がドンドン無くなってしまうとしたら、自分はこの主人公のように、それでも愛する事ができるだろうか。彼女がガンで余命がない事が分かっていて、それでも愛し続ける事ができるだろうか、偽善ではなくてね。そう考えた時に、自分には答えが出てこなかった。実際にその場になってみないとわからないなと、思った。
例えば、かたちの上では夫婦や恋人を演じて、他の女の子とうまく遊ぶ事だってできる。でもそうではなくて、純粋にその人を好きでいられるのかと考えると答えが出てこなかった。付き合いが長くなってからなら、情も生まれるだろう。でもそれが愛情であるのかは疑わしいなとも考えた。答えは出なかったけど、この作品の中では、主人公はそれを貫いているように描かれている。愛ってなかなかわからない、一辺倒ではないだけに。
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