【監督】 アキ・カウリスマキ
【出演】 マッティ・ペロンパー,アンドレ・ウィルム,カリ・ヴァーナネン
【公開】 1992年 フィンランド・スウェーデン・伊・仏 100分
【受賞】 1992年ベルリン映画祭 国際批評家賞
【ジャンル】 人間ドラマ
あらすじ
芸術の都、パリ。作家のマルセルは家賃が払えず、自分のアパートから追い出されてしまう。途方にくれたマルセルはあるレストランに入り、そこでロドルフォという画家を目がしている男に出会い、意気投合する。そして追い出されたマルセルの部屋に行く事にする。しかしそこにはすでに次の住人が住んでいた。その男は音楽家のショナール。そんなこんなで3人で生活を始める。
やがてマルセルは新聞王ガソットをだまして雑誌編集の仕事を手に入れ、ロドルフォは肖像画を依頼してきた資産家のブランシュロンというパトロンが見つかる。そしてロドルフォは隣室を訪ねてきた女性ミミと出会い、恋に落ちる。一時は幸せな生活を送っていた彼らだったが。。。
レビュー
アキ・カウリスマキ監督の作品は、完全に彼だけが持つオリジナルの世界観がある。極端にセリフが少なくカメラ移動もなく、出演者もどこか「すっとぼけた」人物達。なのでシリアスなテーマのストーリーでも、決してしんみりする事がない。というか笑ってしまって悲しくなれない。でも彼らは大真面目に生きている。実は考えてみれば、私達の生活もこんな感じなんだと思ったりする。本人は結構まじめに悩んでたりするのに、はたから見たら、なんでそんな事で悩んでるの?みたいな感じ。意外にこの世界はシュールにできているのかもしれないなあと思わせてくれる。その証拠にラストで本当に大切なものは何かって事に彼らは気付き、邁進していく姿は美しい。
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