『羊たちの沈黙』

【監督】 ジョナサン・デミ
【出演】 ジョディ・フォスター,アンソニー・ホプキンス,スコット・グレン,テッド・レヴィン
【公開】 1991年 米 118分
【受賞】 第64回アカデミー賞 作品賞・主演男優賞・主演女優賞・監督賞・脚色賞
【ジャンル】 サスペンス

予告編

あらすじ

若い女性の皮膚を剥ぎ落とし、川に流すという猟奇殺人「バッファロー・ビル事件」が多発していた。FBI訓練生のクラリスは、クロフォード捜査官からある命を受ける。天才的な精神科医であり、自分の患者を食べた事で現在は精神病院に閉じ込められているハンニバル・レクター博士に面会し、バッファロー・ビルの心理を探れというものだった。最初、レクター博士の不気味さにたじろいだクラリスだったが、徐々に彼と会話することに慣れ、彼女の過去の話しと引き換えに、捜査に協力してもらうようになる。

少しずつではあったが博士から事件のヒントを導き出すことに成功し、犯人に近づいていった。しかし事件は上院議員の愛娘キャサリンが、誘拐された事で早期解決が求められた。やがてレクター博士は大々的に事件への協力という名目の元に、牢屋から開放される。レクターは最後のヒントをクラリスに与えると、警備の病院職員を襲い、まんまと脱獄に成功し、姿をくらませてしまう。

レビュー

レクター博士によるクラリスへの逆尋問は、彼女の抱えていた悲しい過去、そして男社会で強く生きていく道を選びながらも、クラリスの苦労している様をあぶりだしている。ある種、男尊女卑への提唱とも受け取れる。そうしたレクター博士とクラリスとの心理描写を中心に描いていて、この種のジャンルとしては、かなりナイーブな作品だ。
そして何よりもレクター博士のすごさ。普段は冷静沈着な紳士で、しかも精神分析に長けた頭のいい博士。それだけでなく凶暴な一面を持ち、尚且つ大胆。おそらくレクター博士は映画史上最強の殺人鬼だと思う。

 

羊たちの沈黙 [Blu-ray]
羊たちの沈黙 [Blu-ray]

posted with amazlet at 14.03.23
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2014-02-05)
売り上げランキング: 20,783

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です