『めまい』

2013/06/22

【監督】　アルフレッド・ヒッチコック
【出演】　ジェームズ・ステュアート,キム・ノヴァク
【公開】　1958年　米　128分
【ジャンル】　サスペンス

あらすじ

犯人を追う途中に同僚を死なせてしまったショックで、高所恐怖症による「めまい」に襲われるようになり、警察を辞めてしまったスコティ元刑事。ある日、彼のもとに学生時代の友人エルスターが現れて、不審な行動する妻マデリンを調査してほしいと頼まれる。スコティはマデリンを尾行し、彼女の先祖が過去に不遇の死を遂げていた事を突き止める。尾行を続けていると彼女は突然海に飛び込み投身自殺を図ろうとするが、スコティはそれをなんとか救い出す。それをきっかけにやがて二人は恋へと落ちていく。

スコティは彼女を救おうと思い、マデリンが夢で見たスペイン風の村へ向かい、先祖が自殺したという教会へ行く。スコティは追いかけるが、高所恐怖症によるめまいのために追いつくことが出来ず、マデリンは鐘楼の頂上から飛び降りてしまう。マデリンの転落は事故と処理される。
そんなある日の事、スコティはマデリンに瓜二つの女性と出会う。ジュディというその女は、知らないふりをしてはいるが、スコティに「マデリン」として会っていたのは、実はジュディだったからだ。つまり高所恐怖症のスコティを利用して、エルスターの妻殺しという完全犯罪に加担していたのである。ジュデイは、スコティをだます過程で次第に彼を愛してしまっていた。ジュディは次第に洋服や髪型、何もかもマデリンをまねするようになっていく。

レビュー

今となっては当たり前の演出方法が、数多く開発されている作品。いわゆる古典作品。2012年度の名作映画ベスト１に輝いているのがこの作品だ。これまでオーソン・ウェルズ『市民ケーン』が守り続けてきたNo.1の座を奪った。これって結構映画の世界では事件だ。なにしろ50年以上にわたって「市民ケーン」はNo.1だったからだ。ちなみに第３位に選ばれているのは我が日本が誇る巨匠、小津安二郎監督の『東京物語』。

とはいえ古い古典作品なので純粋に映画を楽しみたい人には、なんとも古臭く感じてしまう作品だと思うが、サスペンスの巨匠でもあるヒッチコック作品に触れたい人にはまずオススメしたい作品。