『ワイルド・アット・ハート』

【監督】 デヴィッド・リンチ
【出演】 ニコラス・ケイジ,ローラ・ダーン,ウィレム・デフォー,イザベラ・ロッセリーニ,ダイアン・ラッド
【公開】 1990年 米 124分
【受賞】 1990年カンヌ国際映画祭 パルム・ドール
【ジャンル】 恋愛・青春

予告編

あらすじ

セイラーは、恋人ルーラの目の前で因縁をつけてきた黒人の男を殴り殺してしまう。実はその男は娘に対して偏執狂的な愛情をもつルーラの母が、2人の仲を引き裂こうとして差し向けたのだった。実は母の恨みにはある秘密があった。

刑務所から釈放されたセイラーはルーラを連れてカリフォルニアへと旅立つ。2人の逃避行は刺激に満ちたものだったが、母は諦めずに執拗に彼らを追い回す手配をする。
一方、旅を続ける2人はお互いの過去を語りあい、愛を深めて行く。やがてルーラは妊娠したことに気付く。しかしセイラーはまたしても刑務所行きとなる事件を起こしてしまう。

レビュー

この作品はリンチ的にはまともな作品だと思う。夢のシーンは限られ、現実世界にそれらは含まれている。だからいかれちゃってるお母さんがいたりする。物語はまともとは言ってもかなり破綻してるんだけど、愛の勢いってものが半端ないので押し切られてしまう感じ。結局はみんな情念が強いんだと思う。いやこうした冷めた時代だからこそ、こうしたコッテリした映画が必要なような気がする。ラストで一本道をルーラめがけて走っていくシーンなんて、もう描かれる事がなくなったんじゃないかな。101回目のプロポーズじゃないけど、ストレートでどこまでもしつこい、コッテリした感情を忘れてしまっているように思う、現代は。

 

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