『二十四の瞳』

【監督】 木下恵介
【出演】 高峰秀子,天本英世,笠智衆,田村高広
【公開】 1954年 日 156分
【ジャンル】 青春

予告編

あらすじ

昭和3年瀬戸内海小豆島。大石久子は新任のおなご先生として、島の分校へ赴任してくる。一年生には12人、二十四の瞳があった。初めて教壇に立つ久子には特に愛らしく思えた。泣く子を励ましたり、やさくし接する先生に子供達はなついていく。足を挫いて学校を休まざるを得なかった先生のために、二里も歩いて子供達は会いに行く。しかし先生は自転車に乗れなくなり、近くの本校へ転任していく。

時が流れ、五年生になった二十四の瞳は本校へ通う様になり、先生と再会を果たす。その後は卒業を迎えるも、誰一人望み通り進学出来ず、奉公に出されたりする。そして時代は大戦へ。子供達も時代に翻弄され、終戦を迎える。翌年、先生は再び先生は分校の教壇に立つ事になるのだが。。。

レビュー

島へやってくる都会風な教師と、素朴に生きる素直な島の子供達との美しい交流。とにかくやさしくて、心が澄んでて、もちろん古さを感じる作品ではあるけれど、もうこのような作品は二度と生まれてはこないだろうと思える、真っ直ぐな作品。

とにかく画面に映しだされる美しい風景と、そこに登場する美しき子供たち、そして人間が作りだす現実が無情で、残酷なものとして対比されてくる。戦争とかも含めて「日本の心」を忘れてはいけないという監督の思いが、フィルムに焼き付けいている気がする。

後半、腰が前かがみになった先生が登場する。色々な経験をしてきたからこそ出てくる人間の哀愁みたいなのが、すごく表現されていた。それは歴史が生んだ悲しみだったり、過去の忘れえぬ楽しかった思い出などひっくるめた表情なんだと思う。

 

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