【監督】 スティーブン・ソダーバーグ
【出演】 ジュリア・ロバーツ
【公開】 2000年 米 130分
【受賞】 第73回アカデミー賞 主演女優賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞、英国アカデミー賞 主演女優賞
【ジャンル】 人間ドラマ
あらすじ
カリフォルニア州の小さな町で、3人の子供を抱えるシングル・マザーのエリンが、交通事故にあう。彼女は元ミス・パシフィック・コーストにも選べれた事のある美貌をもっていたが、2度の離婚歴があり、しかも現在無職だった。そんな採用面接の帰り道に、追突事故に巻き込まれたのだった。彼女は引退を控えた弁護士エドに裁判の弁護を依頼するも、和解金を得られず。貯金も底を突いてどん底にある彼女は、エドの法律事務所に押しかけ、裁判に負けた責任として仕事を斡旋しろと、強引に彼のアシスタントとして働き始める。
そんなある日、書類を整理していた彼女は不審なファイルを見つける。不動産売却の書類になぜか血液検査の結果が添付されていたのだ。調べてみると、それは大企業の工場が有害物質を垂れ流しにしているという事実に突き当たる。
病に苦しむ住民を目の当たりにしたエリンは、住民たちを訴訟に持ち込むよう説得に回り、そして弁護士のエドを巻き込み、大企業相手に戦いを挑むのだった。
レビュー
実際に起こった、全米で巨額の公害賠償金支払いを大企業にさせた最初のケースである。しかもそれを成し遂げた中心人物が、法律の専門知識もない女性であったことは、衝撃的である。やっぱり人は行動しなければ、何も始まらない。ただ黙っていただけでは、誰かの言いなりであり、搾取され続ける弱者になってしまう。
2011年の東北大震災で、日本の国民もそれに気付き、行動をとるようになったのだと思う。これまで原発の存在は知っていたが、これほど危険なものであるとは認識していなかった。それが大地震によって問題が表面化した事で、多くの人が原発に反対するようになった。社会ってやっぱりそうした人がいないと、良くなっていかないし、発展していかないと思う。原発が必要か、正しいか、ではなくて、議論する事、他人任せではなく個人がよく考える事、それらが必要なのではないかと思った。
この映画の主人公も、自分の中の正義感が黙っていられなかったのだろう。そうして行動に移したわけだ。物言う株主じゃないけど、物言う国民であれって事だよね。
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