『ディーバ』

【監督】 ジャン=ジャック・ベネックス
【出演】 フレデリック・アンドレイ,ウィルヘルメニア=ウィンギンス・フェルナンデス
【公開】 1981年 仏 118分
【受賞】 セザール賞 新人監督作品賞・音楽賞・撮影賞・音響賞
【ジャンル】 人間ドラマ

予告編

あらすじ

郵便配達員ジュールはオペラ歌手シンシア・ホーキンスの大ファン。シンシア・ホウキンズは、美しく知的で世界最高の声の持ち主といわれている黒人のオペラ歌手。しかし彼女の見事なソプラノは、コンサート以外では聞くことができない。ジュールは、パリ公演にやってきた彼女のリサイタルを隠れて録音する。そしてシンシアの元を訪れ、前回の公演で彼女のドレスを盗んだと告白し、返却する。はじめ怒っていたシンシアも、やがて素朴なジュールと話すうちに心を許し、2人は時々会うようになる。

一方、元娼婦の若い娘が、ある組織の秘密をカセットテープに吹きこみ、復讐を決意して逃亡する。しかし死を覚悟した彼女はすれ違ったジュールのバッグにこのカセットテープを投げ込む。それ以来、ジュールは、そのテープを抹消しようとする組織の殺し屋、それを追う警察などにつきまとわれる事になる。

レビュー

青の強烈な世界観、映像美、ゴダール世代を体感できなかった僕としては、フランス映画と言えば、ジャン=ジャック・ベネックスのこの「ディーバ」や「ベティ・ブルー」、それにパトリス・ルコントやジャン=ピエール・ジュネなどの映像オタク達の作品だ。ストーリーよりも、その映像美が鮮烈だった。言葉を用いずに、圧倒的な映像表現が語っている感じ。そうしたニューシネマの代表格のひとりでもある。

ディーバと少年が2人きりで夜のデートのシーンが本当に美しい。少年が傘をさし、ディーバが気ままに街をさまよう感じ。テラスで休んていると最初は2人は離れているんだけど、だんだん少年が近づいて行き、ディーバの肩に触れる。静かに時が流れる最高の瞬間。青の色が素晴らしい。

 

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