【監督】 フランク・ダラボン
【出演】 トム・ハンクス,デヴィッド・モース,バリー・ペッパー,ジェフリー・デマン,マイケル・クラーク・ダンカン
【公開】 1999年 米 188分
【受賞】 アカデミー賞 4部門ノミネート
【ジャンル】 人間ドラマ
あらすじ
1995年。老人ホームの娯楽室で名作「トップ・ハット」を見た108歳になるポール・エッジコムの脳裏に60年前の記憶が甦ってくる。。
1932年、アメリカの刑務所。死刑囚監房で看守を務めるポール。死刑囚が電気椅子まで最後に歩む廊下は「グリーンマイル」と呼ばれていた。ポールの部下は皆頼れる真面目な男達だったが、そこへ知事の妻の甥であるパーシーが看守としてやってきて、傲慢な態度で囚人を扱っていた。
ある日、彼の元に双子の少女を強姦殺人した罪でジョン・コーフィという大男が送られてくる。コーフィはその風貌や罪状に似合わず、とても気弱で繊細で純粋な心を持っている男だった。実は彼には特別な能力が備わっていた。それは手を触れただけで相手を癒すという奇跡の力だった。彼はポールの尿道炎を治した。そしてパーシーに踏み潰されたネズミのミスター・ジングルズの命を救った。
コーフィの奇跡を目の当たりにし、コーフィをひそかに外へ連れ出し、脳腫瘍である刑務所長の妻の命を救わせた。牢獄に戻ったコーフィはパーシーをつかまえ刑務所長の妻から吸い取った毒を吹き込んだ。するとパーシーは厄介者だった囚人のウォートンを射殺してしまうのだった。その直後、ポールはコーフィに手をつかまれ、彼の手を通じて脳裏に流れ込んで来た映像で真実を知る事となった。実はウォートンこそ幼女殺しの真犯人だったのだ。
ポールは無実のコーフィを処刑から救おうとするが、コーフィの冤罪を覆す証拠は存在しない。困惑する彼らに、コーフィは「全てを終わらせたい」と自ら死刑を望むのだった。
レビュー
繊細な心を持ち、不思議な力を備えているが、それが「大男」という設定がすべてだ。人は見かけで判断してはいけないというメッセージ。人を人だと思って接しない看守パーシー。黒人で大男だからと犯人と決め付けてしまう村の人々。そんなのを全部ひっくりかえしてしまう設定に、なんか胸が痛い。人はどうしても外見や人の部分的な事で、その人を判断してしまう。そんな事はいけないとわかっていながらも、そうしてしまう。真心を持つとは、なんと難しい事か。
昔、僕の小学校の先生が「当たり前の事をやるように!」と言っていた。そしてそれに加えて、「当たり前の事をやるのは本当に難しい事です。当たり前の事が全部できる人なんていません。いるとしたらそれは完璧な人です。この世に完璧な人はいません。でも当たり前の事を少しでもできるようになるように努力して下さい」と言っていた。確かにその通りで、正しい事や、良い行いは、何であるかわかっていても、なかなかできないのが人間である。だからこそ「当たり前の事」を少しでも多く実践する努力をしなさいって事なんだ。
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