【監督】 ケン・ローチ
【出演】 クリシー・ロック,ウラジミール・ヴェガ,レイ・ウィンストン
【公開】 1994年 英 101分
【受賞】 第44回ベルリン国際映画祭 主演女優賞
【ジャンル】 人間ドラマ
どうしたらいいんだ、この思いは。感情がえぐら過ぎて痛い。
あらすじ
ある晩、マギーはバーで青年ホルヘと出会う。マギーは自分の過去を話し始め、自分が社会福祉局に4人の子供たちを取り上げられた話をする。マギーはお人好しで、全員父親の違う4人の子供と、貧しいながら幸せに暮らしていた。しかし夫の暴力に耐えかねて、友人の家の近くに隠れ住んでいたが、そこで彼女が目を離した隙に、火事が起こり長男が重傷を追ってしまう。この事故をきっかけに社会福祉局は彼女に対して、養育能力なしの判定を下し、子供達は彼女から引き離されてしまっていたのだった。
やがてマギーはホルヘの子供を授かり、2人は同居を始め、娘のゾエが生まれる。ところが社会福祉局がやってきて、彼女の元に赤ん坊を置いては危険であるとの判断を下し、またもや子供を奪っていった。マギーは怒りを抑えきれない。そして再びできた子供にも、同様の判決が下り、またしても社会福祉局は彼女から子供を取り上げていく。
レビュー
どうにかしてあげたいんだけど、どうにもならない事って世の中にはある。そんな作品。子供の事が本当に好きで愛しているのに、間が悪く、その愛が表現しきれない。この作品を観終わった後で、「どうしたらいいんだこの感情は?」という思いで、苦しくなった。もう二度と観たくないとも思った、苦しくて。はがゆくて、無力で、自分でどうしようもできない感情。これからもし親になる人がいたら、必ず観て欲しい。僕ももし子供が生まれる事があったら、その時にもう一度見直したいと思っている。
イギリス一の映画監督だと思うけど、ケン・ローチは。社会派作品を描かせたら右に出る者いないけど、作品のリアリティと切り取り方が、残酷過ぎるくらいに素晴らしい。実話を元にしているだけに、さらにやるせない気持ちでいっぱいになる作品。
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