【監督】 李相日
【出演】 松雪泰子, 蒼井優,豊川悦司,山崎静代,岸部一徳,富司純子
【公開】 2006年 日 120分
【受賞】 第30回日本アカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・助演女優賞
【ジャンル】 人間ドラマ
あらすじ
昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。その町では男達は炭鉱夫として働き、女達はそれを支える暮らしをしてきた。しかし時代の流れから、エネルギーは石炭から石油へと代わり、閉山が相次いでいた時代であった。そんな中、炭鉱会社が一発逆転の企画を発表する。それはレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」を作ることだった。ハワイアンダンサー求むの貼り紙に魅せられた女達が説明会に集まってくる。当たり前だが、どの子も、いかにも田舎の娘達であった。
そして講師として招かれたのは、本場ハワイでフラダンスを習い、東京の劇団で活躍していた平山まどか先生だった。ところが、先生はど素人の娘たちに踊りを教える気は全くなく、母親の借金を背負いっていたせいもあり、半ば自暴自棄になっていた。
しかし炭鉱の娘達の熱意に次第に心動かされ、本気になって練習に取り組むようになっていく。いくつもの困難な出来事があったが、なんとか初日の舞台にこぎつける。そしていよいよ、「常磐ハワイアンセンター」の初日を迎えた。フラガールたちはみごとなダンスを披露し、拍手喝さいを浴びるのだった。
レビュー
「炭鉱モノ」は泣ける!というのが、僕の映画における定説。この映画も例外なく泣けた。しかし蒼井優の演技は本当素晴らしい。おまけにフラダンスの腰の振りも見事だった。もともとバレエを長年やっていたとはいえ、すごい!
それと驚かされるのは、実際昭和40年代に福島の田舎に、フラダンスを持ち込もうと考え、それを実行した街の人たちがすごい。日本の田舎にハワイのフラダンスを根付かせようって、ちょっと考えても、ぶっ飛び過ぎな発想だ。炭鉱に代わる町おこしが必要なのはわかるけど。でもそれを実行して、実際に流行らせてしまうんだから、わからないもんだなあと思った。きっとこの映画のようにすごく情熱を持った人達が実行したんだろうなあと思う。
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