【監督】 ケン・ローチ
【出演】 デヴィッド・ブラッドレイ,フレディ・フレッチャー
【公開】 1969年 英 110分
【受賞】 英国アカデミー賞 助演男優賞・新人賞
【ジャンル】 青春
世の中は理不尽にできている。
あらすじ
中学卒業を控えたビリーは、母と炭鉱労働者の兄ジャドと、三人暮らしをしていた。父はずっと昔に家出していなかった。そのため生活は苦しく、彼も毎朝新聞配達のアルバイトなどをしていた。学校では劣等生でいじめられっこだった。
ある日の早朝、ビリーは森でハヤブサの巣を見つける。ハヤブサのヒナを飼いたいと思った彼は、町の古本屋で訓練方法の本を万引きし読みふける。そしてビリーは森に行き、ハヤブサのヒナを捕まえる。ヒナは「ケス」と名付けられ、ビリーの訓練の甲斐もあってどんどんなついっていった。
しかし学校では同級生からだけでなく、先生からもいびられる日々。ただ国語教師ファーシングだけは、彼の事を気にかけていた。ある日彼はビリーにクラスの前で話をさせる。最初はひっこみがちなビリーも、ハヤブサの話になると目を輝かせて活き活きと話し始めた。教師は彼に自信を与えたのだった。しかし良い事ばかりは続かない。ビリーは兄との約束を破ってしまい、とんでもない仕打ちを受ける事になってしまう。
レビュー
「レディバード レディバード」同様に、感情の持って行き場がない。辛過ぎて。ただ、人生には色々な事があるのは確かで、これでもかと打ちのめされる事がたくさんある。でも生きていかなければならない。ただそれを子供に受けさせるのは、残酷だ。もちろん、子供の時から色々辛い事はたくさんある。でもこうした映画でそれをダイレクトに描かれてしまうと、もうぐうの音も出ない。本当にケン・ローチは残酷なまでに社会の厳しさを伝えてくる。
もし見たことない人がいれば、「ケス」「レディバード レディバード」は心して観た方がいい。その辺の安いハッピーエンドなストーリーとは訳が違うので。
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