『レイジング・ブル』

【監督】 マーティン・スコセッシ
【出演】 ロバート・デ・ニーロ,キャシー・モリアーティ,ジョー・ペシ
【公開】 1980年 米 128分 白黒
【受賞】 第53回アカデミー賞 主演男優賞・編集賞
【ジャンル】 人間ドラマ

ボクシング映画の最高峰!

予告編

あらすじ

伝説のボクサー、ジェイク・ラモッタの自伝を元に製作された、実話を元にした作品。
世界ミドル級チャンピオンであるジェイク。しかし当時のボクシング界には、八百長試合が横行していた。ジェイクのセコンドを勤めるジョーイと共に、誘惑に負けて八百長に加担してしまう。さらに試合でのうっぷんを、妻に八つ当たりし、あげく出会った若い美女ビッキーと結婚してしまう。勝ち負けを繰り返しながらもチャンピオンを奪取するくジェイクだが、次第に精神的なプレッシャーからか、周囲を信用できなくなっていく。ジョーイとビッキーができていると疑ってみたりと、心は沈んでいく。最終的にはライバルにKO負けをしたのを最後にリングを去る。その後、彼はナイトクラブの経営に乗り出すのだが、過酷な人生が待っていた。

レビュー

なんと言っても、この作品でロバート・デ・ニーロのお家芸となる、体重を自在に変えて演じる役者スタイルが確立する。この作品では主人公のボクサー時代と、現役を引退した後の役を演じる必要があり、デ・ニーロが体重を27kgも増やしてこの役を演じた。尋常ではない体重の増減である。役者商売だからと言って簡単にできる事ではない。本物の役者魂を感じるエピソードだ。

ボクシングシーンが生々しい。血や汗が飛び交う感じとか、筋肉の流動している感じとか、とにかく臨場感にあふれている。今観ても戦いのシーンは見事で、ミリオンダラーベイビーで描かれているボクシングシーンも素晴らしいが、撮影機材が進化したので当然と言えば当然で、当時にこの臨場感を出せた事には、驚かされる。

それと気になったシーンは、試合前の減量中の主人公が、女といい感じになりセックスするのかと思いきや、それをやめて、パンツの中に氷水を流し込んで自重するシーンが印象的。ストイックなボクサーを示す、面白いシーンだった。

 

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