【監督】 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
【出演】 ショーン・ペン,ナオミ・ワッツ,ベニチオ・デル・トロ
【公開】 2003年 米 124分
【受賞】 ヴェネツィア国際映画祭 男優賞
【ジャンル】 人間ドラマ
本物の魂はどこにあるのか。
あらすじ
ニューメキシコ。ある日、クリスティーナに夫と娘がトラックに轢き逃げされたという、不幸な知らせが届く。悲しみにくれるクリスティーナは、やめていたドラッグにまた手を出してしまう。
そのトラックの運転手は、前科者のジャック。人生をやり直そうと信仰に没頭していたが、とっさに逃げてしまった彼は、事故の真相を妻に告白する。自責の念にかられた彼は妻の制止を振り切って警察に出頭する。しかし証拠不十分で保釈されてしまう。
一方、クリスティーナの夫の心臓は、数学講師をしているポールに移植され、彼の命は救われる。しかし手術が成功すると、ポールは妻メアリーとの心の溝が広がっていくのを感じる。そしてポールは調査会社を使ってドナーの身元である、クリスティーナの居場所を突き止める。思い切って声をかけ、やがて心臓のことを告白するポール。最初は取り乱したクリスティーナだったが、徐々にポールを愛し始める。
すべての悲しみを終わらせるために、クリスティーナはポールにジャック殺害の依頼する。
レビュー
人は何のために生きているのかを問われる。自分のため、家族のため、一体人間は何のために生きているんだろうか。何のために仕事をし、日々生活をしているのだろうか。そんな根源的な疑問が浮かび上がってくる。自分の命がどれだけ大事なもので、それには何の価値があるのだろうか。
人は進化の過程で知能を得て、モラルを持ち、生活を豊かにするために進歩を遂げてきた。しかし根本的なものは何も変わっていない。愛が必要で、何のために生きているのか、その理由が必要なのだ。人間はその理由がなければ生きていけない。どんなにお金を手に入れても、どんなに高い地位を手に入れても、満足はないのだと思う。
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