【監督】 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
【出演】 ガエル・ガルシア・ベルナル,エミリオ・エチェバリア
【公開】 1999年 メキシコ 153分
【受賞】 2000年カンヌ国際映画祭 批評家週間グランプリ、東京国際映画祭グランプリ・監督賞
【ジャンル】 青春
あらすじ
舞台はメキシコ・シティ。3つの異なる物語がやがて犬を中心に絡み合っていく事になる。
強盗で金を作り破滅的な生活を送る青年オクタビオ。彼は兄の妻を愛してしまう。オクタビオは、生活の不満を打ち明ける兄の妻に贈り物をして喜ばせようと、愛犬を闘犬に仕立て、金を作る。やがて、オクタビオは彼女との駆け落ちを決意するのだが。。。
誰もが顔を知る売れっ子モデルの女バレリア。しかし彼女は家庭のある男と不倫関係にあった。愛人は家庭を捨て、彼女の愛犬とともに、マンションでの生活を始めるのだが。。。
数匹の犬と生活を共にする初老の男、エル・チーボ。彼はメキシコ・シティでごみ収集をしている浮浪者だが、実は彼の本業は殺し屋だった。一方で、離れて暮らす娘を見守る父親でもあった。
レビュー
映画監督のデビュー作には勢いがある。この作品にもスピード感や展開の早さが、手持ちカメラによって荒々しく表現されている。まるでメキシコ・シティそのもののように、中米最大の都市でありながらも、混沌とした雰囲気がある。登場する人はみな何かを求め、手の届かないものに手を伸ばしている。それはやがて破滅へと向かっていく。世の中の不条理さをうたいながらも、真実の愛とは何か、お前の本当に欲しいものとは何かと、強烈に訴えかけてくる。
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