『天空の城ラピュタ』

2013/11/18

【監督】　宮崎駿
【出演】　田中真弓,横沢啓子,初井言榮,寺田農
【公開】　1986年　日　124分
【ジャンル】　アニメ

あらすじ

炭鉱の町に生きるパズー。家族はなく一人暮らしをしているが、元気で活発な男の子。ある日仕事を終えると一人の女の子（シータ）が空から降ってきた。彼女を助けたパズーは自分の家へと運び入れる。シータはかつて天空にあった城、ラピュタの国の王族の末裔だったがために、二つの組織から追われている身だった。シータを守るため奮闘するパズーだったが、シータは政府軍に捉えられてしまう。シータを取り戻すために、海賊であるドーラ一家に入るパズー。飛行石をめぐっての空での攻防戦が繰り広げられる。そして政府軍とドーラ一家は天空に浮かぶ伝説の城、ラピュタを目指すのであった。

レビュー

僕が小学校の時に最も観た映画が、この「天空の城ラピュタ」だ。ビデオが擦り切れるほど繰り返して観た。子供の冒険心をそそる、空に浮かぶ城っていう設定がたまらなかった。当時はドラゴンクエストとかも流行ってたし、まさにその辺の冒険ロマンが詰まっている作品。「人は土から離れては生きていけない」このメッセージが強烈に残っている。人の欲望をそのまま形にした天空に浮かぶ楽園は、あっという間に滅んでしまった。しかもその原因が自然の木によって。自然には抗えないけど、また自然と離れても生活していく事はできない、というメッセージ。どんなに近代的な世界に住もうとも、二酸化炭素を酸素に変えてくれる植物なしには人間は生きていく事はできない。欲にまみれて、理想を追い求めても地に足がついていなければ足元をすくわれる、とはうまく言ったものものだ。