【監督】 テリー・ギリアム
【出演】 ジョナサン・プライス,ロバート・デ・ニーロ,マイケル・ペイリン
【公開】 1985年 米 142分
【ジャンル】 SF
あらすじ
どこか未来を感じさせる、とある国が舞台。情報省はテロの容疑者「タトル」を「バトル」と打ち間違え、無関係なバトル氏を無理やり連行してしまう。情報局に勤めるエリート官僚のサムは、このミスをなんとかするために試行錯誤していた。一方でサムは最近、夢の中でナイトの格好をして、美女を助け出すというおかしな夢を見ていた。情報省に抗議に来ていたジルがその美女にそっくりだということに気づく。サムはジルの正体を知るために断っていた昇格を受ける事にするそして、様々な事柄が複雑に絡まりあっていく渦中へと、受身らしく巻き込まれていく。
レビュー
夢の中で美女と絡み合ったかと思えば、現実でもおかしな連中が出てくるので、どっちが現実なのかごっちゃになっていくような構成。現実社会ではまともに働く主人公が、夢の中では金髪の美女をはべらかすという、男の理想の夢を見つつ、どこか頭のおかしな人たちに引きづりこまれていく。
妙に笑えるブラックなユーモア満載で、それでいて社会の官僚主義などを暗に批判していたり、結構挑発的な作品でもある。
全編を通してブラックユーモアあふれる作品だが、SF部分に関してはかなりクオリティが高い表現がなされている。ビルへと飛び移っていくシーンとか素晴らしくキレイだし。そのほかの広い空間の表現とかCGがないにも関わらず出来栄えがすごくいい。なぜテリー・ギリアム監督はSF路線での作品作りをしないのかが不思議でしょうがない。同じ作風で言えば「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督などは「エイリアンシリーズ」なんかも監督してたりするし。
主人公サムが乗っている一人乗りの車とか、今は結構当たり前に見かけるけど、当時としては珍しくて衝撃的だったなあ。
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