【監督】 クリント・イーストウッド
【主演】 クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ
【公開】 1995年 米 135分
【受賞】 68回アカデミー賞 主演女優賞ノミネート:メリル・ストリープ
【ジャンル】 恋愛
あらすじ
アイオワ州の田舎に住む主婦フランチェスカは平凡な日々を送っていた。ある日夫と子供達が泊りがけで遠出する事になり、フランチェスカだけが家に残された。そんな自由な時間を手にしてフランチェスカは、偶然マディソン群の橋を撮影に来ていた中年カメラマンのロバートと出会う。惹かれあう二人には恋仲になるのに時間はかからなかった。そして永遠に心に残る4日間が始まる。
感想・見所
なぜ、この作品を作ったのかを考えてみた。ストーリーは浮気した妻とそれを死んでから子供たちに遺書で打ち明けているという物語だ。なぜこんな題材を映画(小説)にする必要があったのか。
誰にでも、夫婦の間ですら隠し続けるような秘め事がある。そしてそれは不倫の類の話だけでなく、あらゆる事で自分だけの秘密として持ち続けるような事がある。自分が背負い込む事で、周りに迷惑がかからないような類の場合であれば、隠し続けるのは当然であって理解しやすい。この作品ではその隠し事が「浮気」という、嫌悪されるような事なので、観る人によってはあまり面白いとは思えない作品だ。
じゃあ何の意図で作られた作品なのだろう。何歳になっても人は恋をするというメッセージなのか、それともアバンチュールとは心に深く思い出として残ってしまうという教訓を伝えたかったのか。それらも制作意図としてはあるとは思う。ただ、この映画が恋愛映画という枠ではなく、人間ドラマと捉え一人の人間の人生を考える時に、少し違った角度で見ることができる。それは人には「運命」という抗えない宿命があるという事だ。この作品で言えば家庭を持っている主婦。そこから逃れられないという宿命を持っているわけだ。一方で、決断ひとつでそれらを捨てて、旅立つ事もできる。その選択は本人次第であり、それも含めて「運命」として捉えている作品なんだと思う。
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