【監督】 スタンリー・キューブリック
【出演】 ジャック・ニコルソン,シェリー・デュヴァル,ダニー・ロイド
【公開】 1980年 英・米 143分
【受賞】 1968年アカデミー賞 特殊視覚効果賞
【ジャンル】 ホラー
ホラーが芸術になった、シンメトリーが恐怖になった作品。
あらすじ
コロラド州ロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。
真冬の間このホテルは閉鎖されてしまう。ただしその期間、ホテルに管理人を置く事になっていて、小説家志望ジャック・トランス一家がやってくる。管理といってもやる事はあまりないので、その時間を利用して小説を書こうという目的だった。
ジャック一家は支配人に会い、挨拶をすると、「昔このホテルで管理人として働いていた男が、孤独に悩まされたあげく、家族を惨殺し自分も自殺した」という話を聞く。つまりいわくつきのホテルなのだった。しかし陽気なジャックは気にせず、妻と一人息子と共に住み込むことを決める。
大きなホテルの中を、おもちゃの車で走り回る息子のダニー。彼には不思議な力が備わっており、様々な超常現象を目にするようになる。一方ジャックは小説を書くことに集中できずにいた。そして何かに取り付かれたかのように、変貌していく。
レビュー
ホラー映画の最高峰に位置する傑作。この作品なくしてホラーは語れない程の一本。とにかく多くの超常現象が半端なく怖い。またその映像表現も、完璧な美にこだわるキューブリック監督らしく、創造性豊かな表現と、計算された美しさがある。ロケーションも大きなロッジ風の古風なホテル。装飾が施されていたり、大きなホールや長い廊下があったりと、最初はのどかな雰囲気なのだが、やがてそこが閉鎖された狭い世界に感じられるようになっていくあたり、非常に怖さを演出している。
とにかく狂っているジャック・ニコルソンの演技が秀逸。その異常性は表情・しぐさが半端ない。演技を越えた本当に何かに取り付かれた表情をしている。
*ジャケットの写真にも使われているカットは、わずか2秒のカットにも関わらず、撮影2週間、190テイク以上が費やされたそうだ。
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