【監督】 パトリス・ルコント
【出演】 ジェラール・ジュニョー,ジャン・ロシュフォール,シルヴィ・グラノティエ,ジュリー・ジェゼケル
【公開】 1987年 仏 87分
【ジャンル】 人間ドラマ
友情がかくも美しい理由。
あらすじ
ミシェルは、20年以上続いているラジオのクイズ番組の司会者。そして彼の身の回りの世話するマネージャーのベルナール。2人は車で全国を回ってラジオ収録をしている。しかしミシェルには今はかつての人気もなく、健康状態も思わしくない。そんな手のかかるミシェルだったがリプトはとても大切な親友のような間柄で結ばれていた。
ある町で公開収録のショーを行っている最中に、リプトの元にラジオ局上層部から急な連絡が入る。それは番組を打ち切りを告げるものだった。リプトはあまりの急なことに驚くが、ミシェルに今本当のことを告げられないと思い、その事実を隠してしまう。そしてオンエアされることのない、にせの公開収録をお膳立てして、事実を隠し続ける。しかしそううまくいくはずもなくミシェルに知られてしまう。ミシェルは冷静を装い、リプトを不安にさせまいと強がってみせる。
それから数年が経ち、ミシェルはスーパーマーケットなどで、ショー形式の販促の仕事で生計を立てていた。ある日、リプトが万引きをしているところに出くわしたミシェルは、店長をうまくあしらって見逃してもらう。行くあてのないリプトに、ミシェルは昔みたいにドライバーをしてくれないかと頼むのだった。
レビュー
決してかっこ良くはない。パトリス・ルコントの描く男達は、どの作品でもどこか情けなく頼りない。でもそこには男の哀愁とか、渋みが必ず含まれて描かれている。だからだろう、そんな頼りない男達がかっこ良く見えてしまうのは。この作品の主役2人も、本当頼りない。でも懸命に生きる男の姿、プライド、2人の友情、その生き様は本当美しい。人生には色々なことがあり、つらい試練の時もあるだろう。でも忘れてはいけない生き様がある事を、この映画は教えてくれる。
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