『HANA-Bl』

【監督】 北野武
【出演】  ビートたけし,岸本加世子,大杉漣,寺島進
【公開】 1998年 日 103分
【受賞】 第54回ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞
【ジャンル】 マフィア

予告編

あらすじ

刑事課に属する西は、凶悪犯の張り込みの最中、体調を崩して入院している妻の病院に見舞いに行っていた。そこで妻が不治の病である事を聞かされる。一方、自分の代わりに張り込みをしていた堀部は、犯人に撃たれ、半身不随になってしまう。復讐に燃える西だったが、犯人を追い詰めた所で失態を犯し、部下を死なせてしまう。

罪悪感にさいなまれ、辞職する西。半身不随となり車椅子の生活を送る堀部に、西は画材道具を贈る。また殺された部下の家族のためにもと、ヤクザから借金を重ねるようになる西。しかし、その返済に首が回らなくなり、銀行強盗をしでかす。そして盗んだ金を堀部や部下の家族に渡し、ヤクザにも借金を返済する。

そして残った金を持って妻と共に旅に出ることにする。しかし、ヤクザは金が足りないと執拗に追いかけてくる。妻との2人だけの時間を過ごしたい西は、次々とヤクザを葬っていく。

レビュー

北野作品の中で比べると、確かに完成度が高い。ベェネツィア映画祭で評価されたのも納得の作品。もちろん僕のナンバー1は「ソナチネ」なのだが、この「HANA-Bl」は完成度と共に、芸術性が高く評価されているんだと思う。劇中に登場する「花火の画」は、どれも監督自らが描いた作品だという。これがすごくいい絵だし、映画の中でも効果的に使われている。人生を花火に例えたものだろうが、それ以上の意味を含んでいる事が、見ていると伝わってくる。

一番好きなシーンは、銀行強盗するのに、タクシーをパトカーに作り変えてしまうシーン。塗装しなおして、パーツ付け替えて。そして警官に変装して、銀行強盗に向かう。そして静かに実行される銀行強盗のシーンが秀逸。北野映画ならではの、説明っぽさが削ぎ落とされた見事な演出だと思う。

 

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