【監督】 黒澤明
【出演】 三船敏郎、仲代達矢、山田五十鈴
【公開】 1961年 日本 110分 白黒作品
【受賞】 1961年 ヴェネツィア国際映画祭 男優賞(三船敏郎)
【ジャンル】 人間ドラマ
予告編
あらすじ
ヤクザの2大勢力が縄張り争いに明け暮れる小さな宿場町。そこに流れ着いた凄腕の浪人・桑畑三十郎。双方のヤクザに用心棒として売り込み、巧みに相打ちを企るが…
感想・見所
主役の三船敏郎の逞しさ、格好良さがつまっている作品。画面に登場しただけで威圧感とその風格は、今の映画にはないインパクトがある。1人の役者がこれ程までの圧倒的な存在感を示せるのかとただただ驚く。確かに「世界のクロサワ」は「世界のミフネ」なくしては語れない、むしろ三船がいたからこそ、黒澤は「世界のクロサワ」に成り得たと言われるのが、この作品を観るとそれが良くわかる。それぐらいの圧倒的な存在感がみなぎっている。
この作品で強烈に印象に残っている1カットがある。冒頭のシーンで主人公がある宿場町に流れ着き、まったく人気がない所へ、1匹の犬が人間の手首をくわえて歩いてくるシーンがある。この1カットで、この宿場町がただならぬ場所である事を印象付けている。観る側としては、一体この町はどうなっているのだろうという底知れぬ興味を抱かせる。
この作品もリメイク作品や、同様シーンを多く生んでいる。
「荒野の用心棒」(セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演)、「ラストマン・スタンディング」(ウォルター・ヒル監督、ブルース・ウィリス主演)、「ボディガード」(ミック・ジャクソン監督、ケビン・コスナー・ホイットニー・ヒューストン主演)

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