目次
動名詞の4つの働き
1.主語になる
動名詞は「習慣的行為や一般論」を示す。to不定詞は「これからの事」を示す。
Buying a new car is difficult.
新しい車を買う事は難しい。
It is difficult speaking English.
英語を話す事は難しい。 * It は形式主語
2.補語になる
「be + ~ing」と形が進行形と一緒なので注意
My hobby is watching movie.
私の趣味は映画を観ることです。
3.目的語になる
I like playing soccer.
私はサッカーをする事が好きだ。
itは形式目的語で、lying on the grassが真の目的語。
I found it comfortable lying on the grass.
私は芝の上に横になるのは気持ちがいいと思った。
「need -ing, want -ing 」は「~される必要がある、~しなければならない」
This T-shirt needs washing.
このティシャツは洗う必要がある。
This mirror want polishing.
この鏡は磨く必要がある。
⇒ need to be 過去分詞で書き換えられる。
This T-shirt need to be washed.
This mirror need to be polished.
4.前置詞の目的語になる
He is good at playing soccer.
彼はサッカーをするのが上手だ。
She ate chicken without washing her hand.
彼女は手を洗わずにチキンを食べた。
動名詞と意味上の主語
動名詞の主語と、文全体の主語が別の場合は、所有格か目的格の代名詞を動名詞の意味上の主語として用いる。また2番目の文のように、主語が同じ場合は省略する。
My mother doesn’t like my playing soccer.
私の母は私がサッカーをする事が好きではない。
My mother doesn’t like playing soccer.
私の母はサッカーをする事は好きではない。
一般的な意見・人を主語と見立てる場合は動名詞の意味上の主語は置かない。
Seeing is believing.
見ることは信じることだ。(百間は一見にしかず)
Swimming is good exercise as well as running
泳ぐ事は走る事と同じように良い運動だ。
動名詞の否定
動名詞の否定はnot neverを動名詞の前に置く。
Not studying English is stupid.
英語を勉強しない事はおろかだ。
I intend never being late.
私は二度と遅刻しないつもりです。
動名詞の受動態表現
受動態「~されること」の場合は「being + 過去分詞」で表現する。
I don’t like being told my insult.
私は悪口を言われるのは好きではない。
I don’t like being ordered.
私は指示されるのは好きではない。
動名詞の完了形表現
述語動詞よりも昔の事を動名詞で表現する場合は「having + 過去分詞」を用いる。さらに述語動詞が過去の場合は「had + 過去分詞」で表現する。
I am regretting having told her the truth last night.
昨晩、真実を彼女に話した事を後悔している。
I regretted had told her the truth last night.
昨晩、真実を彼女に話した事を後悔した。
文脈から前後関係が明らかな場合は、完了形を用いずに動名詞の形で表すこともできる。
I regretted telling her the truth last night.
regret の他にも以下のような述語動詞の場合は完了形を用いなくても良い。
remember 覚えている
deny 否定する
admit 認める
動名詞の注意すべき表現
to不定詞と間違いやすい表現
be used to -ing ~するのに慣れている
be accustomed to -ing ~するのに慣れている
be looking forward to -ing ~を楽しみに待つ
I am used to riding my bicycle.
I am accustomed to riding my bicycle.
私は自転車に乗る事に慣れている。
I’m looking forward to hang out with my girlfriend.
私は彼女とデートするのを楽しみにしている。
動名詞の慣用表現
there is no -ing 「~できない」
it is no used -ing 「~しても無駄だ」
keep(prevent / stop) O from -ing 「Oが~するのを防ぐ/妨げる」
worth -ing 「~する価値がある」
There is no knowing what will happen in this couple’s future.
そのカップルの未来に何が起こるかはわからない。
It is no used worrying about your future.
将来の心配なんてしても無駄さ。
I tried to keep the rumor from spreading.
私はそのうわさが広がるのを防ごうとした。
This picture is worth watching.
その絵は見る価値がある。
how about -ing 「~するのはどうですか」
feel like -ing 「~したい気がする」
would you mind -ing 「どうか~していただけませんか」
would you mind my -ing 「~してもかまいませんか」
How about going to the movies?
映画を見に行くのはどうですか?
What do you feel like drinking?
何が飲みたい感じですか?
Would you mind saying again?
どうかもう一度言って頂けませんか?
Would you mind my sitting here?
ここに座ってもよろしいですか?
on -ing 「~と同時に、~するとすぐに」
in -ing 「~している間に、~する時に」
On seeing his face, she ran away.
彼の顔を見た途端、彼女は逃げた。
I saw her in walking in the park.
私は公園を歩いている時に彼女を見た。
動名詞と不定詞の基本的な使い分け
動名詞と不定詞は、どちらも他動詞の目的語として用いられる。動名詞と不定詞のどちらを目的語にするかは動詞によって決まる。
基本的な使い分け
・動名詞:これまでにしてきた事など、過去の事を表現する。
・不定詞:これからする事など、未来の事を表現する。
1. 動名詞を目的語にする動詞
基本的に動名詞はこれまでにしてきた事や起こった事を表現するのに用いる。よって他動詞も過去のこれまでの事に対して表現する動詞がくる。主なものは以下の通りです。
admit 認める
avoid 避ける
consider よく考える
deny 否定する
enjoy 楽しむ
escape 避ける
finish 終える
imagine 想像する
mind いやがる
miss ~しそこなう
practice 練習する
quit やめる
stop やめる
suggest 提案する
give up あきらめる
put off 延期する
I avoided meeting her. 私は彼女に会うのを避けた。
I quitted smoking cigarette. 私はタバコを吸うのをやめた。
Don’t give up studying English! 英語を勉強することをあきらめるな!
2. 不定詞を目的語にする動詞
不定詞は基本的に未来の事、これからの事を表現するので、他動詞もこれからの事に対する行動・想いを表現する動詞がくる。
care したいと思う
decide 決心する
desire 強く望む
expect ~するつもりである
hope 願う
manage どうにか~する
mean するつもりである
offer 申し出る
pretend ふりをする
promise 約束する
refuse 拒否する
want ~したい
wish ~したい
I decided to study abroad. 私は留学する事を決めた。
I promised to see her next week. 私は来週、彼女と会う事を約束をした。
I wanted to be alone. 私は一人になりたかった。
3. 動名詞・不定詞どちらも目的語にする動詞
begin 始める
cease やめる
continue 続ける
hate 嫌い
intend するつもりである
like 好む
love 大好きである
neglect しない。ほっておく
start 始める
We started to play (playing) soccer. 私たちはサッカーを始めた。
I hate to study (studying) English. 私は英語の勉強が嫌いです。
動名詞と不定詞の注意すべき使い分け
動名詞と不定詞で意味の違う動詞
基本的な働きである、動名詞が過去を示し、不定詞が未来を示す違いがここでは述語動詞に影響し、動詞の意味がそれぞれ微妙に違ってくる。ただ動名詞と不定詞の基本的な働きの意味がわかっていれば理解しやすい。
forget
動名詞: ~した事を忘れる
不定詞: ~する事を忘れる
I forgot meeting her. 私は彼女に会った事を忘れた。
Don’t forget to bring this book. この本を持ってくる事を忘れないでね。
remember
動名詞: ~した事を覚えている
不定詞: 忘れずに~する
I remember studying this word. この単語を勉強した事を覚えています。
Please remember to post the letter. この手紙ポストに入れる事を忘れないでね。
regret
動名詞: ~した事を後悔する
不定詞: 残念ながら~しなければならない
I regretted not studying English.
私は英語を勉強しなかった事を後悔した。
We regret to leave here soon.
私たちは残念ながら、もうここを去らなければなりません。
try
動名詞: ~してみる(実際にやってみる事に対して)
不定詞: ~しようと試みる、トライする(チャレンジ的要素を含む)
I tried studying hard, but my grade went down.
私は一生懸命勉強をしてみたが、成績は下がった。
I tried to wake up early, but I couldn’t do that.
私は早起きしようと試みたが、できなかった。
注意すべき表現
stop
動名詞: ~するのをやめる
不定詞: ~するために立ち止まる
I stopped shooting photos.
私は写真を撮影するのをやめた。
I stopped to take pictures.
私は写真を撮るために立ち止まった。
be sorry
動名詞: ~した事をすまなく思っている
不定詞: ~する事を残念に思う
I am sorry about being late.
私は遅れた事をすまないと思っています。
I am sorry to say this, this soup is too cold to eat.
すいませんが(こう言っては悪いけど)、このスープは食べるにはあまりにも冷たいです。
go on
動名詞: ~し続ける
不定詞: 続けて~する
I will go to studying English over night.
私は徹夜で英語を勉強し続けるつもりです。
I went to study math.
私は続いて数学を勉強した。
be anxious
動名詞: ~を心配している
不定詞: ~する事を切望している
I am anxious about my son going back.
私は息子の帰りを心配している。
I am anxious to study abroad.
私は留学を切望している
be sure
動名詞: ~を確信している
不定詞: きっと~する。/ ~するのは確実である。
I’m sure of being passed the exam.
私はこの試験にパスできる事を確信している。
I’m sure to succeed in this business.
私はきっとこの事業に成功する


