分詞【英語文法9/24】

目次

  1. 現在分詞と過去分詞
  2. 名詞の前後に置かれる分詞
  3. 形容詞となる分詞
  4. 補語になる分詞
  5. 使役動詞と分詞
  6. 知覚動詞と分詞
  7. 分詞構文の基本
  8. 分詞構文の役割
  9. 分詞構文の表現いろいろ
  10. 独立分詞構文
  11. 特殊な分詞

現在分詞と過去分詞

状態や動作を1文に含める。

以下の2つの文を1つにする事ができる。

She came into the room. 彼女は部屋に入ってきた。
She was smiling. 彼女は笑っていた。

She came into the room smiling. 彼女は笑いながら部屋に入ってきた。

現在分詞

以下の、最初の文では主語は「木々」である。2つ目の文章では、現在分詞を用いる事で、最初の文章で表されていた状態をも含んだ下線全体が主語になっている。このように能動態の文(最初の文)をそのままの意味関係で表すことができるのが現在分詞である。
現在分詞は「~する、~している」という能動の意味で表せる。

The trees surround this house.
木々がその家を取り囲んでいる。

The trees surrounding this house are big.
この家を取り囲んでいる木々は大きい。

過去分詞

今度は受動態の文に対して、分詞を用いる場合。最初の文は「家」が主語の受動態の文章です。2つ目の文章ではこの受動態の部分を過去分詞で表し、下線部全体で主語となっています。このように能動態の現在分詞に対して、受動態の文章は過去分詞を用いる事で、その意味関係はそのままで表す事ができる。

This house is surrounded by trees.
この家は木々に囲まれている。

This house surrounded by trees is small.
木々に囲まれたその家は小さい。

自動詞の場合

これまでの分詞はいずれも他動詞の場合でした。自動詞の場合には以下のようになります。

自動詞の現在分詞 「~している」進行中の意味を表す。
自動詞の過去分詞 「~し終わった」完了の意味を表す。

a falling leaf 落ちつつある葉 ⇒ 宙を舞っている葉
a fallen leaf 落ち終わった葉 ⇒ 落ち葉

名詞の前後に置かれる分詞

現在分詞・過去分詞共に、名詞の前後どちらにも置かれる。どちらの場合も修飾される名詞は、分詞の意味上の主語になる。

The girl studying English over there is my girlfriend.
あそこで英語を勉強している少女は私の彼女です。

This picture described by my girlfriend is good.
私の彼女によって描かれた絵は素晴らしいです。

That studying girl is cute.
あの勉強している少女はかわいい。

I found the stolen wallet on the street.
私は盗まれた財布を道端でみつけた。

形容詞となる分詞

An exciting game is rare.
興奮するゲームはまれだ。

I saw many excited supporters.
私は興奮したサポーターを見た。

* excite「~を興奮させる」の意味。excited は「興奮させられた(人)」つまり、「興奮した(人)」を意味する。exciting supporters は「興奮させるサポーター」になってしまうので間違い。

分詞+名詞の定番表現 「~している/~された」の意味を表す。
boiling water お湯
rising sun   あさひ
boiled egg   ゆで卵
fried chicken フライドチキン
iced tea    アイスティ
frozen food  冷凍食品

紛らわしいのが動名詞と現在分詞。動名詞の場合は「~するための」意味を表す。
sleeping car  寝台車 (寝るための車)
waiting room  待合室 (待つための部屋)
dining room  食堂 (ダイニングのための部屋)
frying pan   フライパン (フライするための鍋)

補語になる分詞

I kept studying English.
私は英語を勉強し続けた。

The bicycle lay broken in the yard.
その自転車は庭で壊れたままになっていた。

どちらもbe動詞で置き換えると現在分詞は能動、過去分詞は受動の意味を示している。
I am studying English.
The bicycle is broken in the yard.

自動詞+分詞

現在分詞 「~しながら/~して」
過去分詞 「~されて/~されながら」

I run speaking English.
私は英語を話しながら走った。(なんと勉強熱心な奴!)

I walked taught English by my teacher.
私は先生に英語を教えられながら歩いた。

SVO + 分詞

I keep my room clean. (私は部屋をキレイにしている。)
cleanはSVOCのCにあたり、「状態」を表している。この部分を分詞で表す事ができる。

I kept him studying English for a long time.
私は彼に長い間、英語を勉強させた。

I keep the door opened everyday.
私は毎日ドアを開けっ放しにしている。

目的語を主語にしてbe動詞を置くと関係性がわかる。現在分詞は能動、過去分詞は受動で表す事ができる。
He is studying English.
The door is opened.

使役動詞と分詞

使役動詞(let make have get)+目的語(O)+現在分詞
「Oに~させる。」* have、getがメイン。

I had him studying English.
I got him studying English.
私は彼に英語の勉強をさせた。

使役動詞(let make have get)+目的語(O)+過去分詞
「Oを~してもらう。/~される」* have、getがメイン。

I had my hair cut by my friend.
私は友達に髪を切ってもらった。

使役動詞を使わずに表現すると別の意味になるので注意。
I cut my hair. 私は髪を切った(自分で?)

知覚動詞と分詞

知覚動詞とは、see, hear, feelなどの動詞の事。

I heard them talking about my rumor.
私は彼らが私の噂話をしているのを聞いた。

I saw her scolded by my teacher.
私は彼女が先生に怒られるのを見た。

不定詞の部分でやった「知覚動詞+O+動詞の原型」との違い

I saw my boyfriend play soccer.
私は彼がサッカーをしているを見ていた。【意味】ずっと一部始終を見ていた。

I saw him studying English in the library after class.
私は放課後、図書館で彼が英語を勉強しているを見かけた。【意味】勉強している一部分を見た。

分詞構文の基本

分詞の意味上の主語は、その文の主語に一致する。主語が一緒なので以下のように、2つに文を分けることができる。

I am studying English listening my favorite music.
私はお気に入りの音楽を聴きながら、英語の勉強をしている。

I am studying English.
(I am) listening my favorite music.

Seen from top of the mountain, my house is very small.
山の上から見ると、私の家はとても小さい。

(My house is) seen from top of the mountain.
My house is very small.

分詞句が文末にある場合はカンマで区切ることがある。

I am studying English, listening my favorite music.

主語の直後に分詞句がくる場合がある。

My brother, shocked at the news, couldn’t study English.
弟はその知らせを聞いて、英語の勉強ができなかった。

分詞構文の役割

現在分詞で「同時にしている事」を表す。

以下の文では「英語を勉強している」事と、「聴いている」事は同時に行っている事で、このように同時にしている事を表す事ができる。

I am studying English listening my favorite music.
私はお気に入りの音楽を聴きながら、英語の勉強をしている。

Studying English in my room, i heard voice outside.
英語の勉強をしている時に、外から声が聞こえた。

連続する動作を表す。

Studying English in my room, i studied math in the library.
部屋で英語を勉強して、図書館で数学を勉強した。

原因・理由を示す。

原因・理由の場合は文頭に置かれる。過去分詞の前にbeingが置かれたら、「原因・理由」を表している。

Written in simple English, this book is easy to read.
簡単な英語で書かれている本なので、読みやすい。

Being written in simple English, this book is easy to read.

分詞構文の表現いろいろ

分詞構文の否定。分詞の前に not never を置く。

Not studying English, i hung out with my boyfriend.
私は英語の勉強をせずに、彼氏とデートにでかけた。

時系列を表す。

主節よりも昔の事を分詞で表現する場合は「having + 過去分詞」で表す。

Having studied English, I got good marks on the test.
英語の勉強をしていたので、テストで良い得点をとった。

接続詞が置かれ、明確な意味を示す事ができる。when,while,although,など

While studying English in my room, i heard voice outside.
英語の勉強をしている時に、外から声が聞こえた。

Although having studied English, I couldn’t get good marks on the test.
英語の勉強をしたが、テストで良い得点を取れなかった。

独立分詞構文

分詞構文で、「文の主語」と「分詞の意味上の主語」が違うケースがある。これを独立分詞構文という。この場合、分詞の意味上の主語を明確にする必要がある。

原則: 分詞の直前に意味上の主語を置く。

It being Sunday, I have to go to the church.
日曜日だったので、私は教会に行かなければならない。

There being no bridge, I gave up to cross the river.
橋がなかったので、私は川を渡るのをあきらめた。

特殊な分詞

慣用的な表現

Frankly speaking, you need to study English.
率直に言って、あなたは英語を勉強する必要がある。

considering~   ~を考慮に入れると
speaking of ~   ~と言えば
generally speaking 一般的に言えば
strictly speaking   厳密に言えば
judging from ~   ~から判断すると

同時に起こっている事柄を補足する場合の表現

with + 名詞 +分詞

She sat here with her arms swinging.
彼女は腕を回しながら座っていた。

He studied English in his room with his legs folded.
彼は脚を組んで英語の勉強をしていた。

不特定多数な主語の場合

・英語では新しい情報が文頭にくる事を避ける。
・不特定多数の物が主語の場合も文頭に持ってくると唐突な感じがするので避ける。

「車が来る」という場合の「A car is coming.」のような不特定な主語の場合は、「There be動詞~」の形を用いる。There be動詞+名詞+分詞

A car is coming.

There is a car coming. 車が来る。

go -ing(~をしに行く)、スポーツやレジャーに行く場合などに用いる形。

go skiing   スキーに行く
go shopping 買いに行く
go fishing  釣りに行く
go swimming  水泳に行く

* go があるのでto を使いがちだが、意味がおかしくなるので注意!
I will go skiing at Hokkaido. 北海道スキーをしに行くつもり。
I will go skiing to Hokkaido. 北海道までスキーをしながら行くつもり。

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