目次
完了形の基本
「~した」なのに、過去形ではない。
過去形は、ある1点の過去に対して使うのに対して、完了形は経過を表す。以下の文は「昨日サッカーをした」という昨日の1点に関して説明しているので過去形。それに対して「宿題が終わったから~」と、ちょっと前には宿題をしていたけど今は終わっている状態であると、過去と現在との時間経過を示している場合は完了形を使う。
I played soccer yesterday.
昨日サッカーをした。
I have finished my homework, so I will go to play soccer.
宿題が終わったから、サッカーをしょう。
「~していない」なのに、現在形を使わない。
「まだ決心をしていない。」という日本語を英語にすると、「I don’t decide. 」とは言わない。決心していないのは過去から現在にかけて迷っている状態が続いている事を示している。このように動作の継続がある場合は完了形を使う。
I have not decided yet. まだ決心していない。
このように時間の経過が含まれる場合は完了形を使うのが基本。
現在完了形は、「 have + 過去分詞 」の形で作る。
現在完了形① 完了・結果
完了形の基本は、「過去と現在をつなげた上で、今現在はどうなっているのかを示す動作」に用いる。現在完了形は大きく3つの用法に分かれる。ここでは「完了・結果」をみていく。
I have just finish my homework.
私はちょうど今宿題を終えたところです。
He has already spent all his money.
彼はすでにすべてのお金を使い切ってしまった。
1つ目の例では、宿題を今までやっていて、「ちょうど今」終わったところという「これまで苦労して宿題をやってきたんだぜ」という過程を強調しているように聞こえると思う(苦労したかはここでは言っていないが)。つまり、過去の行動と現在の結果を同時に示している。
宿題をやっていたという過去 + 宿題を終えた現在
2つ目の例も同じように過去の「お金を使っていた」という行動と、現在の「お金を使い切ってしまった」という結果を同時に示している。
お金をつかっていた過去 + お金を使い切ってしまった現在
「完了・結果」の現在完了形では以下の副詞を伴う事が多い。
already すでに
just ~したばかり
now たった今
yet 否定文(まだ~ない)、疑問文(もう~した?)
I have not finished my homework yet.
まだ宿題が終わっていない。
Have you finished your homework yet?
もう宿題は終わったの?
「結果」を示す別の表現 「be動詞+過去分詞」
He is already gone.
彼はもう行っちゃたよ。
現在完了形② 経験
現在完了形の「経験」は、言葉どおりこれまでに1度以上の経験がある場合に用います。
I have visited Hawaii twice.
ハワイに2度訪れたことがあります。
Have you ever been Hawaii?
今までハワイに行った事はありますか?
How have you been so far?
これまでのところ調子はどうですか? so far これまで
以下の副詞を用いることが多い。
before 以前に
ever 今までに
never 1度も~ない
often しばしば
once 1度
many time 何度も
現在完了形③ 継続
同じ状態が続いている場合「継続」として、現在完了形を用いる。
I have lived in California since 2012.
私は2012年からカルフォルニアに住んでいます。
How long have you been in Japan?
どのくらい日本に住んでいますか?
I have known him for a long time.
長い間彼とは知り合いだ。
一緒によく使う表現
for ~の間
since ~以来(から)
how long ~? どのくらいの間~?
現在完了進行形
「動作の継続」を表すのが現在完了進行形です。つまり「すーっと何かをしている状態」を強調します。
have been + ing
has been + ing
I have been playing soccer for 2 hours.
2時間もサッカーをし続けています。
How long have you been waiting for the bus?
何時間バスを待ち続けいているの?3
現在完了形で表す未来の事
I am going to the U.S when I have finished studying English.
英語の勉強が終わったら、アメリカに行くつもりです。
I will hang out with my friend if it has stopped raining by this afternoon.
午後までに雨がやんだら友達と出かけるつもりです。
Don’t drive a car when you have drunk alcohol.
お酒を飲んだ時は運転してはダメ!
「一般論・実際に成り立つ事」を表現する場合は現在完了形を用います。未来完了形と混合してしまいがちですが、未来完了形は「未来に動作が完結する事を、今現在から予測して表現する」に対して、上記の例のように「現在完了形で表す未来」は、未来で完結する動作のさらに先に新たな動作が開始される事を述べる時に用いる。1つ目の例でいえば、「英語の勉強が完了」した後で、「アメリカに行く」というさらに動作が加わっている。話の内容的にはつながった事を言っているように思われるが、それぞれを「動作」として捉えた場合、全く別の動作であることがわかる(「勉強する」「行く」という動作)。
<未来完了形>
現在 未来
—-▼————–▼——
<現在完了形で表す未来>
未来完了形
未来完了形は今現在と未来の地点をつなげて、その未来の地点ではどうなっているか状況を伝える場合に用います。今と未来をつなげて考え、今現在から「予測」しうる未来を表現する場合に用いる。
will + have + 過去分詞
現在 未来
—-▼————–▼——
I will have become a good soccer player next year.
来年には私は上手なサッカー選手になっているだろう。
The store will have closed by five.
5時までにはその店は閉まってしまうだろう。
過去完了形
had + 過去分詞
過去1 過去2 現在
—-▼——–▼———-▼–
現在完了形は現在が関わっていたが、過去完了形は現在は関わらず、「過去のある地点までの、それよりも昔の事」を表現する。
完了・結果
My class had already begun when I arrived there.
クラスに着いた時、すでに始まっていた。
クラススタート クラスに到着 現在
——–▼——————-▼————-▼–
経験
I had never visited to other countries before I came to California.
カルフォルニアに来る以前は一度も他の国に行った事がなかった。
生まれた時 カルフォルニアに来た 現在
▼—————————–▼———————–▼–
継続
We had known each other for two years when we got married.
私たちは結婚した時、知り合って2年が経っていた。(つまり「知り合って2年で結婚した。」)
2年前 結婚 現在
——▼————–▼———▼——
時間的に前に起こったことは「過去完了形」で表す。
I realized that I had left my textbook in my classroom.
教室に教科書を置き忘れたことに気付いた。
置き忘れた 気付いた 現在
——–▼——————-▼————-▼–
起こった事を順序通りに述べる場合はどちらも過去。
I went to my classroom and I met my classmates.
私は教室に行って、クラスメイトに会った。
過去完了進行形
had been + ing
ある過去の時点で、動作が継続していた事を示す場合に用いるのが「過去完了進行形」
以下の例では、「夕暮れ」という過去の1点を基準として、その前後でサッカーをしていたという動作の継続を「過去完了進行形」で示している。
We had been playing soccer when the sun went down.
日が暮れた時、私たちはサッカーを続けていた。
サッカーしていた 夕暮れ 現在
—————————–▼————-———-▼–


