
久しぶりに「プロフェッショナル仕事の流儀」を見た。東京港区東麻布にある「野田岩」の主人、「うなぎ職人・金本兼次郎」さんの回だった。昔近所に住んでいたので行った事があったが、こんなに素晴らしい職人さんが作っていた事は知らなかった。
うなぎ職人として70年。85歳にして、おごらず謙虚で今なお向上心を持って生きている。70年の職人人生と聞いたら、ほとんどの人は敵わない年数を、「うなぎ」一筋に費やしている事になる。
85歳と言えば、「すきやばし次郎」の小野二郎さんとほぼ同じ年齢だ。やっぱりプロっていうのはそんなに甘くないなあと、まだまだ僕らはあまちゃんで、精進が必要だと思わされる。
伝統が錆びないようにしなければ。
仕事は追及していかなければいけない。作業にしてはいけない。
金本兼次郎は、「伝統は、変化する時代に合わせる方法を考えていかなければいけない。」と言っていた。その1つが、30年前から店で出しているワイン。うなぎ屋としては先駆的で、さっぱりしたうなぎのタレと合う白ワインを出している。
伝統だけではない。彼の生きる姿勢にもそれは現われている。彼は日記を毎日書いている。毎日同じ仕事をしていても日記を付けるのかと思ったけど、未だに仕事内容を振り返っているそうだ。番組内では「今日は焼きがうまくいったから、気分がいい」と書き込んでいた。毎日同じように、今でもうなぎの仕事に責任と情熱を持ち続けているのだ。伝統を錆びさせない行動をしているのだ。頭がさがる。また食べに行きたくなってきた。
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