【監督】 ニール・ジョーダン
【出演】 リーアム・ニーソン,エイダン・クイン,アラン・リックマン,ジュリア・ロバーツ,スティーヴン・レイ
【公開】 1997年 英・米・愛 133分
【受賞】 ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞
【ジャンル】 人間ドラマ
あらすじ
時は1916年。12世紀以来、英国に支配されたアイルランドで、独立を求めてマイケル・コリンズが、イーモン・デ・ヴァレラら指導者のもと、「イースター蜂起」と呼ばれる蜂起を決行するが、捕らえられた首謀者達は処刑され、失敗に終った。
釈放されたコリンズは同志たちと相談し、「アイルランド義勇軍」という親衛部隊を結成し、新たな独立運動を展開することを決める。協力者の手引きで英国警察の諜報網をつかんだコリンズは、英国の官憲たちを暗殺していくなど、大胆な戦略で敵を翻弄し、独立運動を支えていった。
1921年、ついに英国が休戦を布告。コリンズは交渉役として英国に赴き、アイルランド自由国が誕生する。しかし国の分断と英王室への忠誠を求めるという条約がもりこまれており、これをめぐって賛成派と反対派が決裂、内戦へと突入してしまう。そしてコリンズは血気にはやった青年たちから成る謀反者の待ち伏せにあい、流れ弾に当たって亡くなる。彼はこの時32歳であった。
レビュー
何かを成し遂げる人物の、目的に向かった時のパワーというか気迫みたいなものが、主演のリーアム・ニーソンからは伝わってくる。僕はリーダーになる人に一番必要なのは、気迫だと思っている。なんか周囲を圧倒してしまうような威圧感とでもいうのか。古いタイプかもしれないけど、新しい事をやる場合に限って言えば、絶対気迫だと思っている。圧倒的なパワーでみんなを引っ張っていく事、どっちにすすんだらいいかわからない人たちの道しるべとして、道を示すような力を持った人。ある程度完成されたものに対してのリーダーは調整役タイプでもいいだろうけど。
たとえばスティーヴ・ジョブズのような周囲には嫌われようと、自分の信じた道をとにかく周囲をまきこみやらせてしまう、圧倒的なパワー。時として独裁者とみられてしまうが、新しい世界を切り開く時には、そうしたタイプが不可欠だ。そういった意味で、国を動かす革命家であったマイケル・コリンズの気迫が感じられた作品で、リーアム・ニーソンは素晴らしかった。
ちなみにマイケル・コリンズはアイルランド自由国の首相に30歳で就任している。国を変える若い力って、この停滞した現代こそ必要な気がする。
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