『プリシラ』

2013/09/30

【監督】　ステファン・エリオット
【出演】　テレンス・スタンプ,ヒューゴ・ウィーヴィング,ガイ・ピアース
【公開】　1994年　濠　108年
【受賞】　アカデミー賞衣裳デザイン賞、英国アカデミー賞衣装デザイン賞・メイクアップ&ヘアー賞
【ジャンル】　人間ドラマ

予告編

あらすじ

シドニーに住む3人のドラッグクイーンは、オーストラリア中部にあるアリススプリングスのカジノでのパフォーマンスの仕事のために、シドニーから１台のバスをチャーターし「プリシラ号」と名付け旅に出る。

彼らは道中、砂漠で先住民族であるアボリジニとのふれあい、車の故障などのトラブルにも見舞われた。そんな中、元ヒッピーのボブと知り合い、同乗させることにする。ボブはパブでショーを行う妻シンシアと大喧嘩し、逃げられたと言う。立ち寄った町では、ゲイへの偏見から罵声を浴びせられながらも、なんとか旅を続けて、目的地に到着する。そこにはミッチの元妻と息子が待っていた。そしてショーの幕が開く。

レビュー

もうなんか悩んでる自分とか、迷っている自分とか、全部がくだらなく思えてくる、そんな勇気とか元気をくれる作品。いいーじゃんか、楽しんじゃえば！って感じ。一見ノーテンキに見えるドラッグクィーン達。もちろん彼らにも悩みはあるし、大変な立場でもある。でも彼らはとことん幸せである事を望んでいる。人生を楽しもうとしてる。そんなのが伝わってきて、幸せな気持ちになれる。

昔、仕事でコスプレのイベントに何度か行った事があった。そこには中年の男性が女装してたりと、普通の人には理解できない世界が広がっていた。でもその場にいる人たちは、すごく幸せそうだった。きっと幸せってそういう事なんだと思った。人のものさしでは計れない、その人なりの尺度で幸せは存在してて、そうやって思いっきり生きてたら、それはその人にとって最高の人生なんだと思えた。他人が意見する事じゃないしね。