『ミザリー』

【監督】 ロブ・ライナー
【出演】 ジェームズ・カーン,キャシー・ベイツ
【公開】 1990年 米 108分
【受賞】 アカデミー主演女優賞
【ジャンル】 ホラー

予告編

あらすじ

小説「ミザリー・シリーズ」の作者である作家のポール・シェルダンは、「ミザリー・シリーズ」に続く新作を書き上げ、ニューヨークのエージェントに届けに向かう中、雪道から転落してしまう。彼は瀕死の重傷を負っていた。それを助けたのは「ミザリー」の熱烈なファンである元看護婦のアニー・ウィルクスだった。彼女の自宅で手当てを受け、回復したポールであったが、「ミザリー・シリーズ」の最終回を読んでミザリーの死を知ると、アニーの態度は一変してしまう。大声でポールを罵倒し、部屋に鍵を閉めて彼を監禁してしまうのだった。実は彼女は精神異常者でこれまで何度も殺人事件を起こしている危険人物だった。両足を骨折しているポールはなすすべなく、彼女に従うしかなかった。彼女はタイプライターと車イスを買ってきて、ミザリーを生き返らすように続編を書けというのだった。

異変に気付いたエージェントの連絡で、地元の保安官がアニーの自宅を訪ねてくるが、彼女に殺されてしまう。そしてアニーはポールに一緒に死んでくれと言う。しかしポールはまだミザリーの復活が書きあがっていないので、待ってくれと懇願するのだった。

レビュー

舞台劇のような密室劇。監禁された主人公ポールの視点で描かれている。始めやさしかった、どこにでもいそうな中年女性が、突然、凶暴な殺人者へと変貌する様は驚きだった。しかも彼女が愛しているのが「小説」だというのも。その小説への偏愛は常軌を逸したもので、彼女の表情は本当怖い。

物語の設定はすごくシンプルでありながら、ドラマチックに展開していく。原作はスティーブン・キング。彼の作品はどれもよく見ると、設定がシンプルだ。スタンド・バイ・ミーも少年達が死体を見つけに冒険にでるというもの。でもそこで繰り広げられる出来事の積み重ねで、面白さを引き出している。この「ミザリー」でも同じように、密室劇でありながら、足をへし折ったり、逃げようと画策したり、そんな出来事の積み重ねで、物語を盛り上げている。

 

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