【監督】 ウォルフガング・ペーターゼン
【出演】 ダスティン・ホフマン,レネ・ルッソ,モーガン・フリーマン,ケヴィン・スペイシー,ドナルド・サザーランド,キューバ・グッディング・Jr
【公開】 1995年 米 127分
【ジャンル】 アクション
あらすじ
1967年。ザイールのモターバ川流域で内戦に参加していた傭兵部隊に原因不明の出血熱が流行し、多数の死者を出した。調査に訪れたアメリカ軍は感染者の血液を採取した後、隠蔽のため部隊のキャンプを爆破し消滅させた。
時が流れ、現在。モターバ川流域の小さな村で未知のウイルスによる出血熱が発生し、米国陸軍伝染病医学研究所のレベル4研究チームのリーダー、サム・ダニエルズ大佐は、指揮官のフォード准将に命じられ現地に派遣される。そこで彼は村人たちが次々と死ぬのを目の当たりにする。その凶暴なウィルスを目の当たりにした事で、サムはウイルスがアメリカにまで広がる恐れがあると判断し、警戒態勢を敷くように進言するが、フォードは“モターバ・ウイルス”と名付けられたこの病原菌の研究をやめるよう命令する。
その直後、アフリカから一匹のサルがアメリカに密輸入された事で、住民たちの間に伝染病が発生する。症状はサムがアフリカで目撃したものと同じだった。直ちに軍のもと、町は封鎖され、厳戒態勢がしかれる。しかもウィルスはアフリカのものから進化を続けており、空気感染する事が明らかになる。
レビュー
ウィルスが蔓延して、人類を窮地に陥れるという、本当単純な話なんだけど、すごく引き込まれるストーリー。もしこの人類が滅ぶとしたら、天災を除けば、核兵器かウィルスによる絶滅だろうと思う。そんな事で意外と現実味のある話だと思う。このストーリーではアメリカ軍が関わっていたけど、自然界で考えれば、増えすぎた種はなんらかの自然防衛本能が働きだして、生態系ピラミッドが正常化されるはずだ。ただ人類はそうした自然のメカニズムさえも陵駕する存在になってしまったのだと思う、知能を手に入れることで。だとしたら、増えていく人口と、食料問題と、色々考えた末に、宇宙に飛び出して行く事に人類は本当になるのだろうか。きっと数百年も先の話だろうけどね。
ちなみに劇中に登場するウィルスにはモデルとなる実在のエボラ・ウィルスがあり、空気感染はしないが、現在も治療法は確立されておらず、自然宿主の解明もされていない。空気感染を除くと、劇中のウィルスに非常に似た高い致死率を示しており、過去には軍が出動した事も実際にある。これはウィルス拡大を防ぐだめである。可能性とすれば、そんなウィルスが世界に蔓延する事も十分にありえる。そう考えると本当に怖い映画だ。
売り上げランキング: 8,939

![アウトブレイク [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XnG0VoN9L._SL160_.jpg)

