『エイリアン3』

2013/07/02

【監督】　デヴィット・フィンチャー
【出演】　シガニー・ウィーバー,チャールズ・ダンス,チャールズ・S・ダットン
【公開】　1992年　日　114分
【ジャンル】　SF

あらすじ

エイリアン２での作戦後、冷凍睡眠に入った隊員達は地球へと向かって帰還するはずだった。しかし謎の事故を起こし、宇宙の流刑惑星に不時着する事になる。しかもリピリー以外は死亡しており、ビショップも機能停止していた。惑星には数十名の凶悪な男性囚人が、戒律（宗教的規律）の元で心静かに自活的な生活を送っており、放射性廃棄物を収める鉛のコンテナを作る作業をしていた。そこに突如あらわれた唯一の女性であるリプリー。惑星の秩序は一時危機をむかえる。しかしボスであるディロンが囚人達を静めさせた。

そんな状況下で、脱出艇に潜んでいたフェイスハガーによってエイリアンが生まれ、活動を始める。スラコ号の事故の真相は、脱出ポッド内にエイリアン・クイーンが卵を生み落していたことに気づかないままリプリー達が冷凍睡眠に入ってしまい、その間に生まれたフェイスハガーによってポッドが故障したというものだった。凶悪で強靭な囚人達も武器なしには対抗できず、次々とエイリアンの餌食になっていく。

レビュー

この作品の後に「セブン」でキリストの受戒をモチーフにしているだけあって、デヴィット・フィンチャーはこの作品でも宗教観を持ち込んでいる。シリーズの中では一番成績が悪かった作品らしいが、僕はむしろ一番面白かった。ストーリーにも深みが増し、シリーズの完結編としてはラストシーンも含めて最高の出来だったと思う。

リプリーが坊主になって生き抜こうとするところや、エイリアンに襲われそうになりながらも、なぜか襲わなかったエイリアンのシーンとか、みどころがたくさんあったと思う。過去に重い罪を犯してきた囚人達を主役にし、エイリアンと戦う姿は、まるで懺悔のようでもあった。