『スワロウテイル』

【監督】 岩井俊二
【出演】 CHARA,伊藤歩,江口洋介,三上博史,渡部篤郎
【公開】 1996年 日 149分
【受賞】 第20回日本アカデミー賞 話題賞 新人賞(伊藤歩)
【ジャンル】 青春映画

予告編

あらすじ

一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は、「円都(イェン・タウン)」という違法労働者達の街を作っていた。少女アゲハは、円都の娼婦であり、唯一の肉親である母が死んでしまい、行き場がなくなっていた。大人達の間をたらい回しにされた末に、娼婦のグリコの元に引き取られていく。胸に蝶のタトゥをつけたグリコは美しい歌を歌う。それまで名前がなかった彼女に”アゲハ”という名前を与える。
新たな生活を始めたアゲハだったが、ある日アゲハを強姦しようとしたヤクザを誤って死なせてしまう。彼の体の中には一万円札の磁気データが記録されたカセットテープが入っていた。
そのデータを元に作った偽札作りを始める。

レビュー

日本でこれだけの創造的な世界観を作り出せるのは、この当時岩井俊二しかいなかった。今でもそんなにこのレベルで作れる映像作家っていないと思う。だからこそ予算を組んで彼に大作をつくってほしくもある。

イェン・タウンの中での映像が特に美しい。差し込んだわずかな光を生かした映像で、その質感がとにかくやさしく美しい。その美しさとは裏腹に起こる裏社会での出来事の数々というのが、すごく印象に残る。

 

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