『バベル』

【監督】 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
【出演】 ブラッド・ピット,ケイト・ブランシェット,ガエル・ガルシア・ベルナル,役所広司,菊地凛子
【公開】 2006年 米 142分
【受賞】 2006年カンヌ国際映画祭 監督賞
【ジャンル】 人間ドラマ

人と人が理解し合うのは難しい。でも、ほんのちょっとやさしさを持てたなら。

予告編

あらすじ

「旧約聖書」より~人々が天まで届くバベルの塔を建てようとした事を、神は快く思わず、人々に別々の言葉を話させるようにした。その結果人々は統制がとれずばらばらになり、全世界に散っていった~

モロッコの辺境地。父が手に入れたライフルで遊ぶ遊牧民の兄弟。彼らは射撃の腕を競ううちに、遠くのバスを標的にする。そのバスに乗り合わせていたのが、心の中に相手への不安を抱えながら旅行するアメリカ人夫婦のリチャードとスーザン。遊牧民の兄弟が放った銃弾は、妻であるスーザンに当たってしまう。観光客一行を乗せたバスは、急遽近くの村へ寄り、なんとか手当てをするのだが。。。一方ライフルを持った兄弟には、操作の手が伸びていく。

アメリカ・メキシコ国境。リチャード・スーザン夫妻の子どものベビーシッター、メキシコ人不法就労者のアメリアは、メキシコのティファナで催される息子の結婚式に出席したいのだが、夫妻が旅行中のトラブルで帰国できず、しかたなく彼女は子どもたちを結婚式に同行させる。その帰り道、運転をしていた彼女の甥は、酔ったはずみから国境を強行突破してしまう。

日本・東京。チエコは父と二人暮しのろう者の女子高生。聾であることで疎外感を味わっていた。それが原因で男性からも拒否されていると勘違いしている。やがて父の元に警察がたずねてくる。モロッコで使用されたライフルの持ち主が、元々は父だったのだが。。。

レビュー

言葉が通じない事で、心が通じなあえないという事を示した作品。今、アメリカに留学して英語を学んでいても、周りにはアジア諸国出身の人や、メキシコ人が多く住んでいて、そんな様々な母国語が毎日耳に入ってくる生活をしていると、なぜ人間はこんなにも言語を持っているんだろうと不思議に思う。言葉だけではない。習慣や文化の違いとかも含めて。立地や環境の違いによって様々に進化した事が理由であることはわかる。でも同じ地球上に住んでいて、コミュニケーションがうまくはかれないというのは、なんだか悲しい事だ。

僕が英語を学ぼうと思い立ったきっかけは、正直な話、放浪している時に、女の子をくどけなかったからだ。なんて馬鹿なきっかけと思うかもしれないけど、この映画のように僕にとっては結構大問題だったのだ。もちろん西洋人を口説く事自体、日本人にはハードルが高いかもしれないけど、それでも普通にコミュニケーション取れない事で、断念する事がすごく悲しい事のように感じたので、なんとか英語だけでも話せるようになれたらと思ったわけだ。ヨーロッパ出身者とか当たり前に何ヶ国語も話せたりして(基本アルファベッドが一緒だからね)、英語の次はスペイン語に挑戦したいと思っている。

 

バベル [Blu-ray]
バベル [Blu-ray]

posted with amazlet at 14.03.23
ギャガ・コミュニケーションズ (2012-07-03)
売り上げランキング: 53,223

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です