『裏窓』

2013/11/04

【監督】　アルフレッド・ヒッチコック
【出演】　ジェームズ・ステュアート,グレース・ケリー
【公開】　1954年　米　112分
【ジャンル】　サスペンス

あらすじ

足を怪我して部屋から出れない状態のジェフは、暇つぶしにアパートの中庭に臨む部屋から、周りの住人の生活ぶりを、覗き見していた。そんなある日、一部屋の夫婦の様子がおかしい事に気が付く。双眼鏡で覗いてみたり、カメラの望遠レンズを使って。すると夫が大きなナイフを新聞紙に包んでいる所を目撃する。そしてどうやら荷造りをしているようにも見える。恋人にこの事を話すと始めは疑っていたが、やがて数々の証拠から恋人も犯罪を確信していく。そして恋人、そしてお手伝いさんまでも巻き込んで、事件の真相に迫っていく。

レビュー

ヒッチコック映画の中で一番好きなのが、この「裏窓」だ。ダイアルＭ同様に、限定された空間での舞台劇のような作品で、ダイナミックな展開も情熱的な恋愛もない。しかしこの作品に一番ハラハラさせられた。それは怪我で動けない主人公という設定のせいもあるし、のどかなアパートで犯行シーンもなく、また犯人も中庭を挟んで遠くから見ているだけで、その人物像などがはっきりしないせいかもしれない。そして徐々に核心部に迫っていく緊張感が、限られたアパートの中だけで展開していくので、その緊張感が途切れる事がなく継続していく効果があるんだと思う。

ストーリーに関係ないけど、ひとつ昔から疑問に思っているのが、なんで昔の作品では歳の離れたカップルが多いのか。この作品でも20歳は離れたカップルに見える。まあ西洋人はハンサムでジェントルマンだから歳をとってもモテルのか・・・