【監督】 岩井俊二
【出演】 中山美穂,豊川悦司,田口トモロヲ,酒井美紀,柏原崇,加賀まりこ,鈴木蘭々
【公開】 1995年 日 117分
【受賞】 モントリオール世界映画祭 観客賞
【ジャンル】 青春映画
恋は常にファンタジー。
あらすじ
神戸に住む博子は、山で遭難し亡くなった婚約者の藤井樹の三回忌に出席していた。博子は婚約者である藤井樹の事が忘れられずにいた。その帰り道、彼の母に誘われ、彼の中学時代の卒業アルバムを見せてもらう事になる。忘れられない彼への思いから、そのアルバムに載っていた、彼が昔住んでいたという小樽の住所へ、あてもなく手紙を出してみる。すると数日後、来るはずのない返事が藤井樹から来る。
レビュー
岩井俊二の長編デビュー作。
人はちょっとしたファンタジーに心を躍らせる。あるはずもない事なのに、信じてみたりとか、あったらいいなと思う。サンタクロースとか、妖精、河童なんかもそうかもしれない(雪男やネッシーなんかも)。そんな話がきっかけだから、この物語にも惹かれていく。来るはずのない手紙が返ってくる事で。
岩井俊二監督の作品には、形は違えど純粋なまっすぐな人物しか登場してこない。例え悪者であっても、描かれているのは純粋な人物だ。特にこの作品では、純粋無垢な主人公を筆頭に、心優しい人ばかりが登場する。そしてやさしい映像表現によって、作品全体がみずみずしい。
主役の中山美穂は一人二役。その2人がすれ違うシーンが、カメラの長まわしと映像トリックでつづられているシーンがある。街中ですれ違う2人。まるで本当に中山美穂が2人いるんじゃないかと思わせる美しいシーンだ。
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