『ハンニバル』

【監督】 リドリー・スコット
【出演】 アンソニー・ホプキンス,ジュリアン・ムーア,ゲイリー・オールドマン
【公開】 2001年 米 131分
【ジャンル】 ホラー

予告編

あらすじ

連続殺人犯バッファロー・ビルの逮捕を描いた『羊たちの沈黙』から10年後。つまりハンニバル・レクターが脱走してから10年後の物語。彼はイタリアのフィレンツェに潜伏、名前を変えて司書の仕事についていた。また、彼と関わったクラリス・スターリングは今やFBIのベテラン捜査官になっていた。しかしある事件で彼女は大きなミスを犯してしまう。傷心のクラリスの元にハンニバル・レクター博士から慰めの手紙が届いたのはそんな時だった
一方、博士による診療中、自らの顔面を犬に食わせ、瞼さえも無いままに寝たきりの身にされた大富豪のメイスン。彼はレクター博士への復讐の機会を虎視眈々と狙い続けていた。
そしてイタリアから逃亡した博士とクラリスが必ず接触すると予測したメイスンは、博士を拉致することに成功する。そこへ博士を救出・逮捕すべく現れたクラリス。彼女の奮戦によって博士は窮地を脱するが、クラリスは怪我を負い博士の治療を受ける。そして、そこからレクター博士のおぞましい劇が幕を開ける。

レビュー

人間版エイリアン、ハンニバル・レクター。この作品にはうってつけの監督がリドリー・スコットだ。そして彼の作風にはどこか気品がある。このハンニバルというキャラクターのように。エイリアンにしろグラディエーターにしろ、一見おぞましく荒々しい作品の中にも、秩序だったものを感じる。文系というよりも理系の監督なんじゃないかって思う(感覚的にそう思うだけで根拠はない)。なぜかこの映画のハンニバルという主人公と監督のイメージがかぶるんだよね。そんな理由もあってかすごく好きな作品なんだと思う。はっきり言って女の子が一番嫌いそうな、ねちっこい感じのするタイプなのでこのハンニバルってキャラクターは。だから映画自体も女の子は好きじゃないと思う。

そもそも日本人には貴族的な文化って理解しがたい。まあ日本でいう財閥のような存在に近いんだろうけど、○○一族みたいな。監督もイギリス出身だし、そうした貴族思考みたいなのが盛り込まれている感じがする。理解できないがために、その分興味深いのかもしれない。

大体、原作の小説を読んだ後に映画を観ると失望するパターンが多いけど、この作品は小説で描かれていたままの印象を受けた。

 

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