『時計じかけのオレンジ』

【監督】 スタンリー・キューブリック
【出演】 キマルコム・マクダウェル,パトリック・マギー,マイケル・ベイツ
【公開】 1972年 英・米 136分
【受賞】 1968年アカデミー賞 特殊視覚効果賞
【ジャンル】 青春映画

映画の面白さが全部詰まっている作品。

予告編

あらすじ

近未来のロンドン。アレックスをリーダーとした4人の若者が、悪さの限りをつくしていた。労働力とならない老人ホームレスを滅多打ちにする。他の不良グループの若者を滅多打ちにする。民家に押し入って、夫も前で妻を強姦する。そうこうしているうちに、仲間に裏切られ、アレックスだけが逮捕されてしまう。彼は投獄された後、実験モルモットとなる。「ルドヴィコ療法」という治療法で、吐き気・嘔吐を催す薬を投与された状態で、暴力映像や性的な映像を無理やり見せられ続けて、暴力や性行為に対して嫌悪感を与えてしまおうというものだった。これにより、アレックスからは攻撃性が消える。しかしそれは、暴力や性犯罪に対して、自らの意思による拒否ではなく、肉体に与えられた苦痛による条件反射的な拒否反応でしかなかった。つまり中身がまるで「機械(時計じかけ)」で、できているような人間にされてしまったのである。そして彼は、その状態のまま出所する。彼に待ち受けていた実社会は地獄のような世界であった。

レビュー

とにかく、全体を通して言える事は、センスが半端なく良いという事。今観ても全然古さを感じないセンスの良さ。それは登場する物だったり、音楽、映像表現と、至るものがセンスの良さで彩られている。

基本的には、めちゃくちゃやりたい放題の自由奔放な若者の悪の限りの行為と、それと対を成すように描かれる管理主義としての主人公が更正されていく部分で、構成されている。

音楽と映像のコラボレーション。スローや早送りといった、印象的なシーンにおいて、音楽も共に印象的なものが使われている。そのセンスの良さが半端なくかっこいい。現在でもテレビで見かけるお決まりの映像表現が、実はこの作品からというものが、たくさん存在する。

 

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