
これから留学を考えている人向けに、僕がアメリカに留学した際の経験をシェアします。最近はグローバル化が叫ばれて、企業でも英語が公用語として採用されだしているので、単純に大学進学での留学だけではなく、語学留学というニーズも増えているんじゃないかと思う。僕は30歳過ぎてアメリカに語学留学しましたが、教育システムの部分で結構カルチャーショックを受けたので、その辺もふまえてシェアしていきます。
学校選びの基本
語学学校はやめておけ!
英語の語学留学をしたい人は、2週間の短期間で行くのであれば仕方ありませんが、極力は語学学校はやめた方がいいです。なぜかというと、ネイティブの人とのコミュニケーションがあまりないからです(ネイティブとは、この場合は英語が第一言語であるアメリカ人です)。第二外国語を学ぶ場合、やはりネイティブの人と多くのふれあいを持つ事が語学習得の近道です。語学学校ではネイティブなのは先生だけなので、ふれあいを他に求めなければなりません。単に学校に通っているだけでは、日本で通っているのと変わりありません。先生以外は留学生だけなので、ネイティブな生徒はいません。それに日本から申し込める語学学校には多くの日本人もいるので、環境としては最悪です。
ネイティブとのふれあいを優先する!
じゃあ、語学留学として英語を学びたい場合はどうするか。半年以上留学できるのであれば、短大か大学に行くのが良いです。学校によっては日本人が多かったりしますが、留学斡旋会社で聞けば、日本人の少ない学校を教えてくれます。
短大や大学には多くの英語ネイティブのアメリカ人がいるので、ふれあう機会がたくさんあり、生の英語を学べます。何かクラブやサークルに入るといいです。僕の場合はサッカーを昔からやっていたので、サッカークラブに入りました。クラブに入れば歓迎会やパーティが頻繁にあるので、すぐ友達がたくさんできます。友達がまた友達を紹介してくれるので、どんどんネイティブと英語を使って触れ合う機会が持てます。
僕自身感じたのは、やはり語学習得はネイティブとのコミュニケーション量が最も大事だなという事でした。
短大(コミュニティカレッジ)がオススメ!
短大か大学かで言えば、語学留学が目的の場合は短大の方がオススメです。大学よりも授業料が安いからです。アメリカでは短大を「コミュニティカレッジ」と言い、大学に行く前に通う人がたくさんいます。一般科目を短大で履修してから、大学で専門科目を履修する人がたくさんいます。ただし田舎の短大には英語を学べるクラスがなかったりするので、留学斡旋会社で確認してみて下さい。大学の場合は、ほとんど英語を学べるクラスが用意されています。
よく短大と大学の先生や授業のレベルが比較されていますが、はっきりいって一緒です。僕は両方の学校に通いましたが、どちらの学校も良い先生もいれば、わかりにくい先生もいました。
学校ってこんな感じ
短大・大学の授業料
アメリカの短大・大学は、日本と違って2学期制です。1-5月が春学期、8-12月が秋学期です。1つの学期が、大体4ヶ月ちょっとの期間になります。
授業料は学期ごとの支払いになります。1学期間の授業料・生活費の目安としては、大学が100万円、短大が70-80万円です。年間にすると大学は最低200万円、短大は150万円になります。また夏休みと冬休みの生活費も必要になるので、おおよそですが1年間留学する場合、大学であれば250万円、短大は200万円くらいにかかります。(もちろん学校や学科によっても違いがあります)。
・大学 250万円
・短大 200万円
ESLについて
短大や大学で英語を学ぶ場合に取るクラスの事をESLと言います。ESL (English as a Second Language)とは「英語を第二外国語として学ぶ」ためのクラスの事です。基本的には、留学生が一般の授業を受けるのに不足している英語スキルを、身に付けるために用意されたクラスです。授業内容は英語を学ぶだけではなく、学校で普通の授業を受けるために必要なスキルを身に付ける内容になっています。
ESLの授業内容
ESLのクラスは大きく2つのレベルがあります。1つは英語初級レベルのクラスで、英語で話す・書くといった基本的な事を学ぶクラスです。語学留学が目的の人の多くがこの初級クラスを取ります。
もう1つは上級クラスです。このクラスでは、上級の英語スキルを身に付けるのはもちろんの事、一般の授業で必要となるレポートの書き方、討論・プレゼンできるといったレベルのスキルも学ぶクラスになります。この上級クラスをクリアすると、一般のクラスを履修する事ができるようになります。
語学留学が目的とはいえ、大学や短大には入学する形になります。
ESLのクラスは、大学や短大の正規のクラスなので、語学留学だけの目的であっても入学手続きが必要になります。例え滞在期間が1学期間であっても、学生証が発行され正規の学生扱いになります。また英語の成績が良い場合は、学校の一般科目も履修する事が可能です。ある程度、英語の基礎が出来ている人は、より英語スキルが身に付くので、一般授業を取ると良いです。
学校選びで注意する事
寮生活のススメ!
アメリカの多くの大学では、大学の敷地内に学生寮を持っています。短大でも学生寮を持っている学校がありますが、数は少ないです。なぜこの学生寮がオススメであるかというと、やはり英語ネイティブのアメリカ人と触れ合う機会が、断然多いからです。しかも僕が入った大学の学生寮は男女が同じ建物でした。ルームメイトはもちろん男でしたが、隣の部屋は女子でした、20歳そこそこの。そんな訳で、寮内は常にキャッキャした状態で楽しいです。
寮がない場合でも、ホームスティとかルームシェアとか、シェアハウスなども結構ありますので、そういった共同生活をするのがオススメです。まあ一緒になる人が、合う合わないという問題はありますが。
日本人の少ない学校を選ぶ!
これは最も大事かもしれません。やはり日本人がいる学校では、日本人同士で仲良くなってしまうので、英語学習目的としての留学にはよくありません。留学すると色々な問題が起こります。でもそうした問題が起こった時に自分でどう対処するかで、英語スキルもアップするわけです。日本人がいたら、問題が起こった時についつい頼ってしまいます。これではなかなかスキルアップしていきません。
最初はつらいかもしれませんが、できるだけ日本人のいない学校を選ぶ事が大事です。留学斡旋会社で聞けば教えてくれますので、確認してみて下さい。ちなみに、アメリカ中央部には日本人留学生が少なく、カルフォルニア州とニューヨーク州にはたくさんの日本人がいます。ですが、探せばこうした州でも日本人の少ない学校は必ずあります。僕は最初ニューヨーク州の大学に通っていましたが、日本人が多かったので、転校しました。その際に、カルフォルニアの短大に片っ端からメールして(確か200校くらい)、日本人の学生数を確認し、日本人が全然いない学校を見つけて転校しました。英語が多少できる人であれば、自分で探す事も入学手続きをする事もできますので、是非チャレンジしてみて下さい!当たり前ですが、自分で手続きした方が留学斡旋会社を通すよりも、断然安上がりです。
とはいえ、まずは留学斡旋会社で話を聞いてみるといいと思います。こうした会社の担当者は、ほとんどが担当者自信も留学経験がある人なので、参考になる話も聞けますし、留学のイメージがつくようになると思いますので、いくつかの会社に話を聞いてみると良いと思います。
*裏技と言う程ではないですが、僕は留学斡旋会社には3、4社登録だけして、担当者と色々話をさせてもらって、留学手続き自体は自分でやりました。もちろん安上がりというのもあるけど、何よりも勉強のために。
■留学斡旋会社


