『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』

2013/11/07

【監督】　ガス・ヴァン・サント
【出演】　マット・デイモン,ロビン・ウィリアムス,ベン・アフレック,ミニー・ドライヴァー,ステラン・スカルスガルド,ケイシー・アフレック
【公開】　1997年　米　127分
【受賞】　第70回アカデミー賞助演男優賞・脚本賞、第48回ベルリン国際映画祭銀熊賞
【ジャンル】　青春映画

予告編

あらすじ

マサチューセッツ工科大学の数学教授ランボーは学生たちにいつも数学の難問を出していた。それは廊下の黒板に記載されていたのだが、どういうわけか正解が毎回書き込まれていた。難題であるにも関わらず、毎回正解が書き込まれている事にランボー教授は興味を抱く。

その回答を書いていたのは実は大学に勤務するアルバイトの清掃員ウィルだった。ウィルは地元の親友のチャッキー、モーガン、ビリーらとつるんで、たびたび警察沙汰を起こすような、悪がきだったが、彼は頭脳明晰で、特に数学に異常な程の才能を見せていた。

ある日ランボーは彼が回答を書いているのを目撃し、声をかけるもウィルはその場を逃げるようにして去ってしまう。ところが後日ウィルが傷害事件で拘置所にいるとランボー教授がたずねてきて、身柄をあずかる事となった。

条件は、週2回彼と共に研究室で勉強する事、さらに週1回セラピーを受けることだった。ウィルはランボーでさえ手こずる数学の難問をあっさり解いてみせ、徐々にランボー教授との信頼関係を築いていった。しかし一方で、セラピーでの彼は心を閉ざしたままであった。しかしウィルの恋人の存在と、真摯に取り組むセラピストの対応に徐々に心を開き始める。彼の過去、そして未来、戸惑うひとりの若者の姿がそこにはあった。

レビュー

青春時代の若者の気持ちや、世界観を上手に表現したお話だと思う。

いつも車で迎えにくるチャッキーは、いつもなら家から出てくるウィルが、今日は出てこない事に、すべてを悟る。それは彼が旅立った証拠だという事。チャッキーはそれを友人として寂しくもあるが、喜んでいる。そうやつはとうとう行ってしまったんだ、そして次は俺の番だと言わんばかりに、でもいつも連中といつもの場所に向かうのだった。