『リング』

2013/07/06

【監督】　中田秀夫
【出演】　松嶋菜々子,真田広之,中谷美紀,竹内結子
【公開】　1998年　日　95分
【ジャンル】　サスペンス

あらすじ

「そのビデオを見ると一週間後に死ぬ」とまことしやかに語られる噂を調べていたTVディレクター・玲子。彼女の姪がその友人と同時刻に死んでいる事から、そのビデオを探しはじめ、伊豆の貸別荘へ赴いた玲子は、そこでビデオを発見する。しかし玲子もまたそのビデオを見てしまい、死の宣告を受けてしまう。呪いを解く方法はないのか。玲子は、大学で講師をしている離婚した夫・竜司に助けを求めた。彼は人や物から記憶を読み取る不思議な力（超能力）を持っていた。

竜司もビデオの映像を実際に見て確認すると、映像に写っていた新聞記事から、これが超能力者・山村志津子に関連している事がわかった。そして志津子の娘である山村貞子こそが呪いのビデオを生み出した怨霊の正体である事を突き止める。

そして2人はビデオの映像に登場した古井戸を発見し貞子の遺体を探す、貞子を供養するために。そしてついに井戸の底から貞子の白骨死体を見つけ出し、これですべてが解決したかに見えたが・・・

レビュー

正直言って、この映画を観てから一週間くらいはテレビを見るのが怖かった思い出がある。それくらいテレビから出てくる貞子の印象は強かった。その動きと、異常に伸びた黒髪。そして音楽。実際には貞子が呪いを実行するシーンはその一箇所だけなのだが、もちろんそのシーンは恐ろしいが、それ以外の部分で呪い自体は描かれずに、その死に様（目がひん剥いた状態）だけで表現しているのが、また余計に恐怖を誇張する。一体どんな風に殺しているのだろうと想像がかき立てられるから。それがラストで貞子の登場によって明かされ、もうテレビなんて見れなくなってしまうわけだ。西洋の呪いのように目に見えて描かれるのとは違った怖さがある。

しかしもう二度と見たくない作品だ、怖すぎて。ビデオとか買う人の気が知れない。